メイウェザーと対戦の那須川天心…超絶スピード27戦無敗、スーパースター

スポーツ報知
9月30日の堀口戦でハイキックを放つ那須川(右)

 プロボクシング元世界5階級王者フロイド・メイウェザー(41)=米国=が5日、東京・港区の六本木ヒルズで会見し、12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われる格闘技イベント「RIZIN.14」に参戦することを発表した。キックボクシング界の“神童”と呼ばれる格闘家の那須川天心(20)=TARGET=と対戦。「平成最後の異種格闘技戦」として、大みそかに無敗対決で火花を散らす。

 那須川は、異名の「神童」の通り、幼い頃から注目されてきた。スピードや防御での動体視力、トリッキーな技でも相手を確実に捉える感覚に優れ、小学生時代には、当時のWBC世界スーパーバンタム級名誉王者の西岡利晃が才能に注目し、勧誘を受けるなどボクシングのセンスは抜群だった。

 中学2年でのムエタイ王国、タイでの単身武者修行を経て14年プロデビュー。RIZINのリングでは16年12月29日に総合格闘技戦でデビューしたが、その2日後の大みそかの大会も中1日で出場して無傷で連勝した逸話も。今年9月には「軽量級最強」を懸け、総合の堀口恭司(28)と戦い、変則技を繰り出し僅差の判定勝ちを収めた。

 ここまで27勝(20KO)無敗。18歳でムエタイの現役王者に敵地でKO勝ち。キック界のスターダムにのし上がり、ボクシング元3階級王者の井岡一翔に初黒星を付けた、アムナット・ルエンロンにもKO勝ちしている。

 今年6月に現ムエタイ最強ロッタン・ジットムアンノン(タイ)に小差判定で勝った試合では涙ながらに「試合に勝って、勝負に負けた」とリング上で初めて感情をあらわにした。私生活ではRIZIN女王の浅倉カンナ(21)と交際するなどカリスマ性も兼ね備えた魅力あふれる選手だ。(コンテンツ編集部・小林 久剛)

格闘技

×