仮面女子・川村虹花、RIZIN出場への思い「アイドルが格闘技をやっているって衝撃的だと思う」

スポーツ報知
「アリス十番」ポーズを決める仮面女子・川村虹花

◆女子総合格闘技「DEEP JEWELS 22」 ▽アトム級5分2回戦 ○川村虹花(判定3―0)宗田智美●(1日・新宿FACE)

 最強の地下アイドル「仮面女子」の川村虹花(22)=アリス十番=が、2018年最後の大会「DEEP JEWELS 22」で、女子アナの経歴を持つ宗田智美(39)=HIDE’S KICK=に判定勝利した。バックステージのインタビューで川村は「勝ててホっとしています」と笑顔を見せた。

 「前回1本負けしてしまって、すごく悔しい思いもありましたし、いい印象ではなかった」と川村。「今回こそは勝って、ちゃんと練習してきたというのをみんなに見せたかったです」と胸の内を明かした。

 これからの課題は「打撃が単発で終わってしまうのと、相手から受ける打撃ももらわないようにしないといけない」と反省し、「寝技でも(試合を)決められるようにしたいし、いろいろある。毎試合反省点がたくさんあります」と苦笑いを浮かべた。

 今大会の試合後、会場に来ていたRIZINの榊原信行代表(55)に、RIZIN出場を再アピールしたことについては「今回勝ったら、またお願いしようと思っていました。年末(のRIZIN)には出たいと目標を掲げていたので、思い切ってお願いしました。けど、返事がないのでどうなるか分からないです」と話した。

 RIZINに参戦した場合、どのようなものを見せたいかとの問いには、「アイドルが格闘技をやっているっていうのは、それだけでも衝撃的だと思う。出るとなったら、試合で証明していかないといけないので、勝って会場を盛り上げたいです」と抱負を語った。

 仮面女子は2018年、グループ結成初期から活動していた森カノン(28)、センター・立花あんな(27)、リーダー・桜のどか(28)がグループを卒業。エースとして活躍していた神谷えりな(27)もグループを巣立った。さらに猪狩ともか(26)が、下半身不随となり車いす生活となったことなど、大きな変化のあった1年だった。

 川村も総合格闘家としてデビュー2年目を迎え、プロルールで2勝2敗の成績を残した。「去年の12月に格闘家デビューして、今年は自分の中で変化していってると思います。練習と(アイドルとしての)ライブの毎日で、大変ではあるんですけど。時間を無駄にしないで生きているなぁって感じがして。試合に勝てばファンのみなさんもメンバーもよろこんでくれるので、たくさんの人に支えられて今年の1年は過ごしてきたと思います」。

 来年の目標は「さらに強くなることです」と宣言。自身の戦場、アトム級女王を目指すかと問われると「MMA(総合格闘技)歴が浅いので。まだまだな自分が言える立場ではないんですけど、いつかはチャンピオンを目指したいです」と目を輝かせた。

 川村は2017年12月3日の「DEEP JEWELS18」において、アマチュアルールで格闘家デビューし判定勝利。今年はプロルールで全試合に出場し、4戦2勝2敗(1KO)の成績だった。(松岡 岳大)

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