村田諒太、現役続行を決めた理由「ブラント戦のボクシングで終えたくない」

スポーツ報知
現役続行を表明した村田諒太(カメラ・清水 武)

 プロボクシング前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32)=帝拳=が4日、都内で会見し、現役続行することを発表した。10月20日に米ラスベガスで行われた2度目の防衛戦で指名挑戦者の同級1位ロブ・ブラント(28)=米国=に3―0の判定負け。中学時代から憧れていた本場・ラスベガスの世界戦でプロ2敗目を喫した後、進退について保留していた。

 練習着姿で会見に臨んだ村田はブラント戦に触れながら「やはりいいところがなく、人生を振り返った時に、あのボクシングが集大成になるのかと思うと、あれで終えたくない。今考えれば、少しハングリーさ、自分に求めるものが欠如していたかなとも思う」と再起の理由を説明。その上で「気持ちをつくり直して、もう一度世界の舞台に立てるボクサーになりたい」と語った。

 ◆村田 諒太(むらた・りょうた)1986年1月12日、奈良市生まれ。32歳。中学1年でボクシングを始め、南京都(現・京都広学館)高で高校5冠。東洋大、同大学職員で全日本選手権優勝5回。2011年世界選手権で日本勢史上最高の銀メダル。12年ロンドン五輪ミドル級で日本勢48年ぶりの金メダル。13年8月にプロデビューし、17年10月にWBA王座奪取。18年4月にミドル級では日本人初の防衛成功。身長183センチの右ボクサーファイター。家族は妻と1男1女。

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