最年少GHC王者・清宮海斗がV2「今のノアの顔は俺です」…復帰の丸藤が挑戦表明

スポーツ報知
マサ北宮(手前)をチキンウイングフェイスロックで絞める清宮海斗

 ◆プロレスリング・ノア GHCヘビー級選手権試合 〇清宮海斗(29分34秒、タイガースープレックスホールド)マサ北宮●(1日、東京・後楽園ホール)

 史上最年少GHCヘビー級王者・清宮海斗(22)が1日、プロレスリング・ノアの東京・後楽園ホール大会でマサ北宮(30)を撃破し、2度目の防衛に成功した。

 昨年12月16日に横浜文化体育館で、杉浦貴(48)を破って史上最年少で同級王座を奪取。キャリア3年で第32代王者となった清宮は、今年1月6日に後楽園ホールで元王者・拳王(34)を相手に初防衛に成功。そして、今回は入門時には寮長として世話になった北宮を相手に防衛戦を行った。

 ノア創設者・三沢光晴さんに憧れエメラルドグリーンのショートタイツ姿の清宮に対して、北宮はマサ斎藤さんに影響を受けたヒゲ面ヒール。華麗な若きエースと豪快なヒールという、対照的な個性のぶつかり合いとなった。

 北宮の徹底したヒザ攻撃にもん絶する清宮。監獄固めに苦しみ、ひねりを加えたバックドロップに半失神状態に。エルボーで巻き返し、ドロップキック、ミサイルキック、ジャーマンスープレックスで追い込み、フィニッシュホールドのタイガースープレックスをカウント2で返されると、エメラルドフロウジョンからタイガースープレックスホールドで決着をつけた。

 若き王者がベルトを持ってマイクアピールしようとすると、この日、左肩負傷から復帰戦を行った丸藤正道(39)が登場し、マイクをつかんだ。「お前からは、強さも怖さも感じない。俺は勝つ自信がある。お前の答えを聞こうと思ったけど、お前の答えはイエスしかない。やれ」と上から目線の挑戦表明。

 「丸藤さん、正直、来ると思ってましたよ。今のノアの顔は俺です。防衛戦、お願いします」と挑戦を受け入れた。そして後楽園ホールに集まった1071人の観衆に向かって「みなさんの声を聞いて、一緒に戦ってくれてるんだなと思ってます。だから俺はもっと強くなりたいです。これから、どこまでも駆け上がる。今日はありがとうございました」とあいさつして締めた。

 プロレスリング・ノアは、この大会からオーナーが総合広告代理店のリデット・エンターテインメントに代わった。新旧エースが顔を合わせて、方舟の新たな出航となった。

 ◆清宮 海斗(きよみや・かいと) 1996年7月17日、埼玉・さいたま市生まれ。22歳。少年時代に三沢光晴のファンになり、2015年、高校卒業後にノア入門。同年12月9日(ディファ有明)に熊野準戦でデビュー。17年の海外武者修行を経て、18年4月29日(新潟市体育館)に潮崎豪とGHCタッグ王座奪取。11月のGLOBAL LEAGUE2018優勝。12月16日(横浜文化体育館)に杉浦貴を破り史上最年少でGHCヘビー級王者に。180センチ、98キロ。得意技は、タイガースープレックス、ドロップキック。血液型AB。

格闘技

×