キックボクサー為房厚志、ペトロシアンに1回TKO負け「本当に強かった」…イタリア・モンツァでのISKA世界スーパーウェルター級タイトル戦

スポーツ報知
ジョルジオ・ペトロシアンに挑戦もTKOで敗れた為房厚志(右)

 キックボクサーの為房厚志(ためふさ・あつし、34)=MA二刃会=が16日(日本時間17日)、イタリア・モンツァの「キャンディ・アリーナ」で2009、10年にK―1 WORLD MAX世界トーナメントで史上初の2連覇を達成したジョルジオ・ペトロシアン(33)=アルメニア=が持つISKA世界スーパーウェルター級王座に挑戦したが1回2分40秒、TKOで敗れた。

 試合は、序盤に為房がローキックで主導権を握ったが、2分過ぎにペトロシアンの左ストレートでダウンを奪われ、辛うじて立ち上がったが一気のラッシュで再びダウン。カウント6で立ち上がったところでレフェリーが試合を止め、TKO負けを喫した。

 敗れた為房は「これまでに自分が上がってきたリングで最高峰の舞台でした。この場に立てた事をご関係者の皆様に深く感謝致します。そして応援してくださった皆様のメッセージが力になりました。ありがとうございます」と感謝した。王者の実力に「本当に強かったです。改めて世界の壁を感じるとともに、実際に世界の壁を体験した事が自分にとって何よりの財産になったと思います。この経験は今後の全ての戦いに常に生きて来る事だと思います」と振り返っていた。一方のペトロシアンは、今回の勝利で104戦99勝(43KO)2敗3分と100勝へ王手をかける驚異的なレコードを延ばし「試合後なので正直に言いますが、彼は強くて良い相手でした。今度は友人として為房と再会したいと思います」と為房を讃えていた。

 為房は、高校時代に日本拳法で格闘技を始め、追手門学院大学時代には主将を務めた。その後、社会人となりキックボクシングに取り組み、2012年に国際チャクリキ協会インターコンチネンタル王座を獲得。14年にはMAキック日本ウェルター級王座を獲得するなど、現在、日本ウェルター級最強の一角として君臨している。

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