アントニオ猪木氏、オープニングで「ジャイアント馬場になり代わってお礼を申し上げます」

スポーツ報知
試合前、リングサイドで「1,2、3、ダァー」とあいさつをするアントニオ猪木

◆ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~(19日、両国国技館)

 1999年1月31日に61歳で亡くなった不世出のプロレスラー、ジャイアント馬場さんの没後20年をしのぶ「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂~」が19日、両国国技館で行われ、馬場さんと同じ1960年9月30日に日本プロレスでデビューし永遠のライバルと評された元プロレスラーで参議院議員のアントニオ猪木氏(75)がオープニングに登場した。

 テーマソング「炎のファイター」にのって猪木コールの中、入場した猪木氏は、リングには上がらずマイクを持って「元気ですか!元気があれば何でもできる。元気があれば送り人もできる」と絶叫すると大きな拍手が沸き起こった。

 満員の館内へ向け馬場さんの没後20年に触れ「20年経つと忘れられてしまうんですが、たくさんの人に駆け付けてもらえてありがとうございます。ジャイアント馬場になり代わってお礼を申し上げます」と頭を下げた。

 馬場さんの思い出を「最後に来た手紙がさんずの川で待っているいう。挑戦を受けるべきかどうか、逆に私が困りました」とジョークを飛ばすと笑いが起こった。リング下からのマイクだったが「上がったら挑戦状を受けたということなんで今日は下からで」と説明すると「年を取るのはしょうがないな。私も送られ人になってしまう。せめて10年ぐらいたっても覚えていて欲しいですけどね」と呼びかけていた。

 最後に「プロレスが師匠力道山から始まり、戦後の復興に元気を付けてくれたそんな思いを込めて、若い選手へメッセージを込めて、ファンのみなさん、よろしくお願いいたします。1、2、3、ダァー」と右腕を突き上げると大きな猪木コールが沸き上がっていた。

 バックステージでは20日に76歳の誕生日を迎えることを聞かれ「政治がちょっといろいろあるんで、ずっとやってきた北朝鮮もこのままではしょうがない。今週か来週あたりにいろんなニュースが流れてくると思います」とライフワークとなっている外交問題へさらに取り組む意欲をあらわにしていた。

格闘技

×