1号艇の白井、イン速攻で圧勝!地元では初のSG制覇

スポーツ報知

 ボートレース徳山のSG「第28回グランドチャンピオン」の優勝戦は24日、第12Rで行われ、1号艇の白井英治(41)=山口=がイン速攻で圧勝。14年9月の若松・メモリアル以来となる通算2度目、地元では初となるSG制覇を飾った。

 V賞金2700万円を加え、賞金ランクもトップに浮上。年末に住之江で開催されるグランプリ出場も確実にした。2着は茅原悠紀、3着には桐生順平が入った。

 白井が、うつむくように頭を下げた。スタンドを埋め尽くすファンの声援が耳に届くと、もう我慢できなかった。「悔し涙はありますけど、うれし涙は初めて。峰より泣いたんじゃないですか」。ピットに戻ると、ひと目もはばからず、何度も涙をぬぐった。

 レースは完璧。ピット離れ、行き足に不安を抱えていたが、最後の調整が当たった。「足に自信があったのでスタートはタイミングだけと思って行きました」。インからコンマ07のトップスタートで先まいされては、他の5人に出番はなかった。

 1年前から準備してきた。昨年の鳴門・グラチャン。最終日の体重は53・9キロだった。その後、18年度のSG開催地が発表され、徳山で64年ぶりにSGが行われることが決まった。ここから、本格的に減量に取り組み、17年7月のまるがめ・オーシャンカップ以降は51キロ台でSGを走ってきた。

 減量効果は歴然。減量前の1年間のG1、SG成績は6優出0Vだった。17年7月以降のG1、SGは13優出2V。今年のSGは3連続優出、すべて3号艇以内でファイナルに進んでいる。

 山口支部選手の地元SG初優勝も果たし、「歴史に名を刻めたことは本当に光栄です」と頭を下げた。師匠の今村豊は「これからの山口支部は白井と寺田が引っ張っていってくれると思う」と後輩をたたえた。(藤原 邦充)

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