ボートレース平和島「G1第64回関東地区選手権」地元G1初挑戦!大注目の関東トップルーキー 宮之原

スポーツ報知
今大会の最年少21歳の宮之原。地元のG1に初めて参戦する

 ボートレース平和島で行われるG1第64回関東地区選手権が15日に開幕する。群馬、埼玉、東京の3支部から合計51選手が出場して、関東NO1の座を争う。今年、関東トップルーキーに選ばれた東京支部の宮之原輝紀(21)は、初めての地元G1に挑む。今大会は3月に戸田で開催されるSG第54回ボートレースクラシックの出場権をかけた最後の戦いでもあり、須藤博倫(41)ら埼玉勢は地元SGに向けて一段と気合が入っており、熱戦は必至だ。

 東京支部に怪物級のレーサーが現れた。その名は宮之原輝紀。デビューから2年2か月で初優勝を飾り、今年から早くもA1級に昇格を果たした。デビューから6期目でのA1は、17年MVPの桐生順平、同年の最優秀新人選手に輝いた羽野直也をも上回るスピードで出世街道を歩んでいる。

 初のG1出場となった1月蒲郡周年記念の初戦は「勝手に雰囲気にのまれて緊張した」6着スタートも、2日目は2着2本で立て直す強心臓ぶり。イン戦の3日目にはコンマ07のトップスタートを決め逃げ切ってG1初勝利を挙げると、いきなり予選を突破した。準優勝戦は松井繁、今垣光太郎ら相手全員がSGタイトルホルダー。ビッグネームに名前負けも「意外と戦えた手応えがあったので自信になった」と得たものも大きい。

 主に握って攻めるタイプだが、展開を見極める冷静さをも持ち合わせ、素早い差しハンドルで突き抜ける場面も少なくない。高速ターンで道中で競り勝つ力もあり、あとは大舞台での経験、さばく技術が向上すれば超一流への道が切り開かれるのは間違いない。

 元フレッシュ いよいよ迎える初めての地元G1戦。平和島はフレッシュルーキーを2年間(17、18年)務めた。当地を走る機会は多く、走り慣れているアドバンテージを生かしたい。「平和島はファンの方や関係者からも支えられているなと感じます。記念はまだ経験が少ない分、ある意味負けて当然だけど、一走一走の緊張感を持って、思い切ったレースを心掛けたい。目標は予選突破です」。たくましく育ててもらったこの場所での好走こそが恩返しになる。高ぶる気持ちを抑え、次代の東京支部エース候補の走りには期待せずにはいられない。(平田 裕二)

 ◆宮之原 輝紀(みやのはら・こうき)1997年11月26日、東京都大田区生まれ。21歳。都立千歳丘高校中退。118期として2016年5月平和島でデビュー。同年7月戸田で初勝利。18年6月江戸川で初優勝を飾り、2度目の優勝は同年8月の平和島。19年関東地区のトップルーキー。座右の銘は「努力に勝る天才なし」。通算511走で70勝、優勝2回。生涯獲得賞金は3498万4270円。身長161センチ、体重51キロ。血液型O。

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