ボートレース下関GI「第62回中国地区選手権」あす火ぶた 白井地元で勝つ

スポーツ報知
山口支部のエース・白井英治がV最短だ

 海響ドリームナイターのボートレース下関GI「第62回中国地区選手権」は17日から6日間の日程で開催される。この大会は中国ダービーとも呼ばれ、今回が初のナイター開催となる。シリーズの主役を担う山口支部のエース白井英治に昨年のグランプリの激闘を振り返ってもらうとともに、今大会に懸ける意気込みを聞いた。また下関3連覇中の原田篤志と今回がGIデビューとなる武重雄介にもインタビュー。原田はGI初優勝、武重はGI初勝利を目指すと宣言した。中国地区のチャンピオンとなるのは果たして―。

■白井英治(42歳・山口支部)

 ―昨年は徳山のグランドチャンピオンで優勝し、住之江のグランプリでも優出しました。

 「徳山のグラチャン、一発だったなと思いますね。もうちょっとだったなと思いますね。グランプリに出ることが出来たのも全部、徳山の一発なんで。もうちょっと安定した成績を残したかったなと思いますね。ほかのSGでも」

 ―住之江の乗りづらい水面をいかに克服するかがテーマになっていると思いますが、いかがでしたか?

 「昨年に限って言えば、一昨年よりははるかにレースが出来たので、最後(優勝戦)も、これなら次の住之江を走ってたらいけるんじゃないかという感覚があった。大きな気持ちの変わり目にはなりましたね。苦手意識というのがちょっと払拭(ふっしょく)された感じがある。こういう体感で行けば、結構行けるんだなというのがあったんで。住之江ではなかなかそういう体感にならなかったんですけど。最後にプロペラをたたいてそれなりの手応えがあったんで。そこは大きな、今年につながる収穫だったなと」

 ―住之江は淡水で水質が硬いと言われている。さらに2マークで岸壁に当たった波が戻ってくる「返し波」の影響で乗りにくいと言われている。

 「住之江は水面がいいときの方が波が残りやすい。最終日くらい風が吹いてくれた方がまだ回りやすいというのはありますね。風で波が消える。それを感じたのが最終日でした。2日目に1着を走っていてバランスを崩したんですけど、あそこまで波が残っているとは考えられなかった」

 ―ボートはオフがない。また新たな1年がスタートする。現在の心境を教えてもらえますか?

 「(グランプリを)取れなかったのでまた新たな目標を持って、技術の向上を目指しながら走ります」

 ―下関の印象は?

 「水面に不安はない。自分がどれだけエンジンを出せるかだと思う。下関と徳山、地元の水面は乗りやすい」

 ―白井選手と言えば173センチでボート界では長身。その身長で51キロまで絞っている。

 「僕らは体重を落とさなくてはならない。体重を落としながらでも強い体を目指さなくてはいけない。減量は年を取れば取るほど大変になる。若い時は体重が勝手に落ちていた。暴飲暴食をすればそれだけトイレに行きたくなっていたが、最近は暴飲暴食をしてもトイレに行くことがなくなる。代謝が落ちて、体にたまりやすいんでしょう」

 ―プロペラの調子は最近いかがですか?

 「もらった状態のプロペラをまずはどう生かすかですね。別にノウハウがあるわけではないので、試運転に行って、体感によってたたくだけなんで。試運転とかレースをしてどこが足りないかを判断して調整をする。その能力の差だと思っている。プロペラを心配しているとか、そういうことは一切ない」

 ―中国地区選手権についてですが、白井選手は過去3回の優勝を飾っている。意気込みを聞かせて下さい。

 「中国地区のトップ選手が集まるので、そこでいい結果を残すことが出来れば1年間の流れが変わってくる。まずは体調を整えて、地元なのでしっかり走りたいですね」

  白井英治(しらい・えいじ)1976年10月15日生まれ。42歳。山口県出身。山口支部。97年下関でデビューの80期生。同期は山本英志、平田忠則、飯山晃三、白石健、重成一人ら。GI優勝10回、SG優勝2回。通算獲得賞金は約13億1300万円。

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