ボートレース下関G1「第62回中国地区選手権」あす火ぶた 原田&武重

スポーツ報知
今期から初のA1に昇格した武重雄介

■原田篤志(はらだ・あつし、39歳・山口支部)

 下関はドル箱で現在3連続優勝中。前回の正月レースでは予選を首位でクリア。準優、優勝戦ではインからきっちり逃げて人気に応えた。5日現在通算20回の優勝があるが、そのうち下関で7回も栄冠を手にしている。GI初優出も当地で下関は相性が抜群にいい。

 「下関がナイターになってからSのやり方を変えてそれがうまくはまった。下関は走る機会が多く、景色が見慣れているのでSが行ける。水質も合っている」と話す。

 昨年後半の記念戦線で苦戦。このままではいけないと思い、誕生日の10月31日に「2019年に向けて体を作っていこう」と、肉体改造と減量を開始した。体の根幹とも言える内蔵と血液をきれいにするため「デトックス(体内にたまった有害な毒物を排出すること)」にも取り組んでいる。専門のトレーナーの意見も取り入れており、自分自身でもアスリートの食事療法を研究している。「気持ちと集中力がこれまでと違う。後はそれだけやったという自信もある。心身ともにいい方向に向かっている」

 すべての競技に言えることだが、試合の前の「準備」が大事。原田はその準備が出来ている。

 2019年の抱負について「大きな目標はグランプリに出ること。もちろん上の18人の方です。GIのタイトルが自分にはないのでタイトルも欲しい。大好きな下関で地区選手権を取れば、クラシックの権利が手に入る」。下関4連覇を果たして中国地区のチャンピオンになるつもりだ。

■武重雄介(たけしげ・ゆうすけ、34歳・山口支部)

 武重雄介が中国地区選手権でGIの舞台に初めて立つ。昨年は飛躍の年となった。優勝戦1号艇3度目の挑戦でチャンスをものにした。「初優勝までは長かったが、優勝戦はほどよい緊張感の中で走れました。リラックスして走ることが出来たので、1マークは自分でもいいターンが出来ました」

 18年5月から同年10月までの期間に6・24の勝率をマーク。19年1月から待望のA1に昇格した。好調の要因はペラとS(スタート)の2点。まずペラについて「ペラは回転を上げる感じなんですけど、こっちの方が自分に合っている。どっちかというと出足型の方が好き」と自分の形のようなものが出来たという。

 Sについては「昨年5月くらいから行き足がいい仕上がりになって、Sが安定してコンマ15くらい行けるようになった」と強調した。調べてみると現在の平均Sはコンマ16。17年11月から18年4月の期間はコンマ18でS力はかなり進歩した。

 選手としてさらに上を目指すため昨年10月から体を手入れするため先輩の江本真治とともにヨガを始めた。「きついですけど、体の調子はいいですよ。体がすごく楽になりますね」

 今回の抱負について「同期の長尾章平もいるので普段通り走りたい。水神祭を出来るように頑張ります」と、GI初勝利を狙って走る。

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