ボートレース平和島 開設63周年記念GI「トーキョー・ベイ・カップ」あす開幕

スポーツ報知
2005年以来の平和島周年制覇を狙う浜野谷

 ボートレース平和島の開設63周年記念G1「トーキョー・ベイ・カップ」はあす18日、開幕する。2018年初のG1に52選手が参戦する。地元・東京支部からは12人が出場する。東京勢は近年、“低迷”が続く。平和島周年では2011年以来、優勝がない。昨年のSGでは優勝戦に進出した選手が一人もいなかった。東京勢が地元のG1から、巻き返しを狙う。中心になるのは浜野谷憲吾(44)だ。SGを4度制した経験のある東都のエースが“復権”を誓った。

 エースの浜野谷が、地元周年で反撃に転じる。

 昨年はフライングに泣き、減量に苦しんだ。「スタートで勝負する年にしたい」と、年頭に漢字一字で“鋭発”の「鋭」と記して決意を示した。その言葉通り、前半は好スタートを連発して、5月までに優勝3回、オールスター(福岡)では、前年のオールスター以来、1年ぶりにSGで準優に進出するなど順調だった。

 ところが、6月の江戸川62周年と7月の浜名湖64周年でのフライングでF2になり、後半戦を棒に振ってしまった。SGには4回出場したが、最も軽量だった時でも53・4キロで、ターンでは勝負できない側面もあった。90日間のF休みを経て、11月下旬の大村で復帰戦を飾ったが、「後遺症かな。勝負どころで(スタートを)踏み込めなかった」。年末の多摩川、戸田では振るわず、優勝は4回にとどまり、SGクラシック(浜名湖)の出場権を獲得できずに2017年を終えた。

 新年初戦は、今年も平和島の東京ダービー(報知杯)で、前検日は約56キロだったが、3日目には51キロ台まで落とした。「減量も順調ですしね」と、もう体重の心配は不要だ。3日目には両サイドを含む3艇Fのレースがあったが、「勘通りでなければ、放ってないでしょ」と、自らの勘を信じて律し、集団Fに巻き込まれることを免れた。「地元ですしね。スタートも大丈夫です」。スタートで攻め、ターンで魅了する態勢が整った。優勝戦6着で東京ダービー連覇はならなかったが、調整面を含めて“前哨戦”としての手応えは十分だった。

 「今年の目標? あえて掲げません。目の前の1着を取りにいく。そういう姿勢でいきたい」。その気持ちで臨むなら、年明け早々に地元周年が開催されることは、むしろ好都合だろう。「またドリーム戦1号艇に乗せてもらったので。浜野谷健在というところを見せたい」。地元勢は12人いるが、最も大きな期待を背負うのは、やはり浜野谷だ。07年のクラシックで4度目のSG優勝した地元水面で、51周年以来の奪回を果たし、2018年をリードしていく。(正永 岳宏)

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