【G1福岡チャンピオンカップ】博多3コースは「バリ強ッ!」その理由は?

スポーツ報知

【第1ターンマークまで徐々に狭くなる】 

 ボートレース福岡は比較的、中穴配当が出やすいレース場。15年5月から約3年間の1コース1着率は46・7%。同じ九州地区の大村のイン1着率は63・1%だけに、その差は歴然だ。

 その代わりに3コースの1着率は17・1%でこちらは全国24場の中で1位。他場と比べてなぜ1コースの勝率が低いのか、なぜ3コースの勝率が高いのだろうか?

 まずインの起こし位置に注目。スタンド側から第2ターンマーク(150メートル起こし)の幅は77・5メートルあるが、大時計付近は63・75メートル。さらに第1ターンマークの幅は50メートルまで狭くなる。1コースは少し右斜めに走り、さらに旋回技術が必要になってくる。一般戦になると「博多のインは難しい」と落として回る選手が多い。一方、3コースの場合は1マークまでほぼ直線に進めるため、1マークは全速で握って攻めることが出来る。

「まくり」が効果絶大

 3コースで威力を発揮するのがまくり。まくり差しは、よほど2コースのSが遅れていなければ1マークで抜け出す確率が低くなる。

 地元A1級の古沢光紀選手は「3コースは相手関係にもよるけど、1、2コースが落とす選手だとまくりが効果的ですね。でも、記念クラスだとインの選手も旋回力があるのでどうでしょうか」と解説する。

 4コースから6コースのダッシュ勢はどうだろう。ボートレース福岡は奥行きが狭いため、引いても180メートル起こしになる。助走距離が短いために、スロー勢に合わされるケースが多いので極端に数字が落ちている。

 枠なり想定の推奨舟券としては2連単《3》=《2》、《3》=《4》。3コースの選手が握った場合、人気のインは意地でも抵抗したいところ。1マークで流れて差し場が出来るので2コースや4コース差しが浮上する。

 4月G1「マスターズチャンピオン」の初日はセンター勢の活躍が目立った。3連単《3》=《2》―全、《3》=《4》―全の16点を毎レース買った場合は331・6%の回収率だった。6日間のトータルでは106・7%のプラス収支の数字。

 3コースに行き足のいいエンジンやS力のある選手が入ったときは人気になってしまうが、他のレース場より3コースが魅力と言える。

ギャンブル

×