【G1福岡チャンピオンカップ】エンジン評価

スポーツ報知

【エンジン解析】 

昨年の7月5日から使われてきたエンジンは31節を消化。本来なら、相場は固まるはずだが、この2か月で急変した。

 4月のG1「マスターズチャンピオン」の前まで2強だった67号機と71号機の気配が一気に下降。中堅上位のレベルまで下がってしまった。

 この2か月で上昇したのは23号機と15号機。23号機は5月の「どんたく特選」で岡崎恭裕が仕上げた。「素性AランクをSにしてみせます」との言葉通り、機力の上積みに成功。スリット過ぎの行き足で圧倒し、10戦8勝で優勝した。続く田中京介は準優で痛いフライングとなったが、こちらも納得の仕上がり。さらに、直前では8か月の休み明けだった上野励に2勝もプレゼントしたとなれば素性Sは当然だ。

 15号機は5月の一般戦で田頭実が仕上げた。こちらも行き足から伸びが超抜。S全速なら他艇に1艇身差を付けるくらいの行き足だった。直前でも佐竹恒彦が優出。「田頭さんのおかげ」と満足のいくレース内容だった。

 好調2基に迫ると言えば18号機だろう。「マスターズチャンピオン」で渡辺英児が20年ぶりのG1優勝。続く河野真也も出足、伸びとも十分に戦える動きだった。前田義哲は少し乗りづらい部分があったものの、ペラ調整が合えば乗り心地も解消されるはず。

 直前の一般戦では15号機とともに二橋学が乗った63号機のパワーも目立った。ずっと伸びがいいエンジンが行き足、回り足のレース足が上昇し、トップ級になった。

 上位4基と下のランクでやや開きが出てしまったため、周年記念では23、15、18、63号機のいずれかを射止めた選手がレースを優位に進めるはずだ。

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