多摩川「G1開設64周年記念 ウェイキーカップ」31日開幕!!

スポーツ報知
今年初のSG出場となったメモリアルは結果を出せなかった中野。推薦してくれた多摩川のためにも結果で恩返ししたい

 日本一の静水面で晩夏の激闘が始まる―。ボートレース多摩川の開設64周年記念G1ウェイキーカップが31日、熱戦の幕を開ける。地元・東京支部の中野次郎(37)は15年の第60回大会以来4大会ぶりの優勝を狙う。ほかの地元勢は07年の第53回大会を制した村田修次(45)、賞金ランクで現在12位につける長田頼宗(33)らが出場する。遠征勢は今年のSGを優勝した白井英治、中島孝平、高い勝率をマークし続ける峰竜太、大会連覇を狙う三井所尊春ら、一流レーサーが参戦する。

 中野が当地周年で2度目のVを狙う。今節のテーマは“恩返し”だ。直前のSG「メモリアル」は多摩川からの推薦を受けて出場。昨年7月「オーシャンカップ」以来、約1年ぶりの今年初のSGだった。「正直、自分は選ばれないと思っていたので。選んでいただけたので期待に応えたい。まるがめで勢いに乗って多摩川周年に戻ってきたい」と、メモリアルの前に話していた。しかし、まるがめではエンジン抽選運に恵まれず、ワースト機とのタッグで結果を残せなかったが、気持ちは入っている。

 東京支部屈指のオールラウンダーで決まり手は多彩。まくり、差しを自在に使い分ける。コース別成績を見ても、1~4コースまでは均等に勝っている。アウトコースは展開を突いて追い上げて連に絡んでくる。

 今年は1、2月に3度の優勝。夏場に入っても6月G1福岡周年、G2宮島モーターボート大賞で優出と好調をキープしている。「最近の調子は悪くはないけど、満足はしていない。SGやG1に出るのが普通だった頃は『いつか勝てる』『次がある』と目標を先延ばししていた感じだった。今はありがたみが分かったので、SG、G1に出た時は、常に今回が最後という気持ちで走っています。結果にこだわりたい」と危機感を募らせながらも、逆にパワーに変えるつもりだ。

 当地G1では07年の関東地区選手権、15年3月の60周年を制しているが、それ以来優勝はない。「8月のお盆開催(準優3着)を走れたのは大きい。中堅世代になっているけど、同年代の選手も頑張っているし、夢を持って頑張りたい」と、約3年半ぶりの当地Vを目指して初日からエンジン全開の走りを見せる。

(平田 裕二)

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