ボートレース児島「G1児島キングカップ開設66周年記念競走」あす開幕

スポーツ報知
キングカップ初Vとグランプリ出場へ、吉田が児島水面を疾走する

 ボートレース児島の「G1児島キングカップ開設66周年記念競走」は、25日から30日までの6日間、開催される。気合が入るのは当然ながら地元勢。近況の充実ぶりからその大将格は吉田拡郎だ。勝てばキングカップ初V。グランプリ出場も目指し、気迫の攻めを繰り出す。遠征組では“児島巧者”の深谷知博に注目。また、吉井記者のイチ押しレーサなど、予想に役立つ情報も届ける。

 “児島・愛”で地元G1初制覇に挑む。2004年10月にデビュー初優勝したのが児島(一般戦)なら、07年11月にG1初優出(2着)したのも児島周年。地元水面で吉田は、たびたびメモリアルな走りをしている。

 「児島はやっぱり気合が入ります。いつも100%の力は出してるつもりだけど、気持ちの入り方が違ってくる」。近況も好走の連続。16年1月以降、児島を10節走り、8度準優に進出して5優出。そのうち2優勝し、準Vが2回、優出3着が1回と常に舟券に貢献する走りをみせている。

 児島だけではない。今年は4月住之江周年(G1)で優出4着。SGでは7月若松オーシャンカップで準Vと優勝こそないが10優出を果たす。

 コンスタントな走りで約3612万円を獲得して、賞金ランクは現在31位あたり。今節を含めて今後はG1やSGが続く。そこでG1優勝か、SG(10月ダービー)優出して上位着を取れば一気にベスト18以内に入り、14年以来となる2度目のグランプリ出場も視野に入ってくる。

 「最近、調子は悪くない。特に今年の夏はダービーの勝負駆けにも成功したし、(グランプリも)狙える位置まで来られた。(14年に)SG優勝して以来のいい夏だったと思う」と充実感を得た。

 気持ちで走る吉田を奮起させる出来事があった。7月に起こった西日本豪雨だ。岡山、広島をはじめ広い範囲で甚大な被害が出た。オーシャンカップを走る前から寄付を考えていた吉田は、より多く寄付しようという気持ちもあって「準Vという結果を出せたんだと思う」と、地元の倉敷市へ災害義援金として500万円を寄付している。

 2月の児島・G1中国地区選で吉田は準優入りを逃した。その雪辱戦でもある今節。「(地元ファンに)優勝するところを見せたいという気持ちは大きい。走り慣れているというアドバンテージもある。年末に向けても気持ちが上がってきた」。キングカップ初Vとグランプリ出場の2つの目標達成へ“闘走”する。

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