ボートレース鳴門「G1大渦大賞 開設65周年記念競走」あす開幕

スポーツ報知
鳴門では抜群の安定感を誇る山田。G1初準優、初優出、初Vを目指す

 ボートレース鳴門の「G1大渦大賞 開設65周年記念競走」は、10月1日から6日までの6日間、開催される。注目は、前回に続く地元周年2度目の出場となる山田祐也だ。蓄えてきた地力を一気に爆発させ、G1初準優進出から初優出初Vの快挙にチャレンジする。他の地元勢では上り調子の興津藍を警戒。また、吉井記者のイチ押しレーサなど、予想に役立つ情報も届ける。

 “うずしお軍団”の成長株が地元水面で躍動する。昨年の冬場(3期前)に山田はデビュー初優勝を含む3Vと初のA1昇級を決めてブレイク。昨年の夏場(2期前)はA2に落ちたが、前期(昨年11月~今年4月)にはすぐにA1復帰を決めた。

 SGも昨年と今年8月、2年連続でメモリアルに出場するなど全国区の階段を着実に歩んでいる。だが、そのSGはともに準優に乗れず。さらに、直前の浜名湖・ヤングダービーを含めG1をこれまで7節走ってすべて予選落ち。一般戦では通算6V(22優出)の実力派も、SGやG1では予選突破できていない。

 今期勝率は現在6・81と自己最高(3期前の6・83)を超える勢い。だが、山田自身は「成績がいいという実感はない。勝率いいのは一般戦が多かったからかな。記念の配分があまりなかったし」と満足していない。

 8月のメモリアル(まるがめ)でも足は中堅以上あるも予選で3連単に絡んだのは1回と苦戦。「SGは全然、違います。いくらスタートを行っても追いつかれてしまう。一般戦ならスリットでへこむ人がいるのに…」とSGで活躍する選手とのエンジン出しの違いを感じている。「課題は多い。調整面とか、本体整備もあまり分かっていないし…」。今はまさにレベルアップへ勉強中の毎日だ。

 G1初の準優進出を狙う山田にとって今節は絶好の舞台。今年は鳴門を7節走りすべて予選突破し、3優出1Vと安定感は抜群だ。「鳴門は何となく(調整が合う)イメージがある。アドバンテージはあると思う。まだG1で準優に乗ってないし、準優には乗りたい」と臨戦態勢は整っている。

 燃える材料は他にもある。今節は3期後輩の仲谷颯仁が出走。「自分の方が少しキャリアは上なのに、仲谷選手や(2期後輩の)羽野(直也)選手はもうG1を取っているし、刺激になる。自分も早く記念優勝したいですね」。ライバルに追いつき、追い越すためにも気合が入る今節。走り慣れた鳴門水面でG1初準優、そして初優出、さらに初制覇にアタックだ。(吉井 豊)

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