ボートレース徳山G1【徳山クラウン争奪戦 開設65周年記念競走】あす開幕

スポーツ報知
ボート界のレジェンドと呼ばれる今村豊。笑顔が似合う

 ボートレース徳山では2日から7日まで、GI「徳山クラウン争奪戦 開設65周年記念競走」が開催される。暮れのグランプリへの勝負駆けも注目される時期とはいえ、やはり山口支部選手の活躍が期待される。白井英治と寺田祥がF休みで不在という状況の中、レジェンド今村豊が初日ドリーム戦からエンジン全開となるのか。山口支部トップ3の背中を追いかける原田篤志、大峯豊らの「次世代」を担うレーサーにとっては、クラウン初Vへのチャンスかも。いずれにせよ、クラウン(王冠)は山口から出さないと地元勢が燃える!

 今年当地で開催されたSG「グランドチャンピオン」を制した白井英治と昨年悲願のSG覇者となった寺田祥が不在。今節の優勝戦線は混戦ムードが漂うが、当地ドル箱の茅原悠紀がシリーズを力強く引っ張りそう。当地はSG優出1回、GI優勝2回。地元児島以上に相性がいい。まず12年の「新鋭王座決定戦」でうれしいGI初優勝を達成。1号艇の佐藤翼がFに散り、決まり手は「恵まれ」だったが、妻が見守る中で見事栄冠を獲得。昨年のGI「中国地区選手権」ではインから堂々と逃げ切り、初の中国王者に輝いた。そして徳山で64年ぶりに開催された今年のSG「グランドチャンピオン」では優出を果たした。今節も持ち前の高速モンキーで大暴れしそうだ。

 白井と寺田が出場出来ない今回、地元で期待がかかるのが今村豊。当地通算勝率は驚異の8・24で今節の出場選手の中で堂々のナンバーワン。当地通算優勝回数はなんと32回。そのうちGI優勝は4回を数える。9月児島周年でFを切ったため「隠れF持ち」となるが、初日DRで逃げて波に乗りたいところ。

 茅原と今村豊以外で当地GI優勝の経験があるのが、今村暢孝、辻栄蔵、魚谷智之、平尾崇典、池田浩二、坪井康晴、谷村一哉、笠原亮、井口佳典、丸岡正典といった面々。特に平尾は10年のモーターボート大賞と13年の中国地区選手権でGI優勝2回と相性はかなりいい。周南市は妻の生まれ故郷ということもあり、いつも以上に気合が入るようだ。

 ディフェンディングチャンピオンの笠原は10月戸田周年で通算5度目のGI優勝を飾ったばかり。予選トップ通過を果たし、準優と優勝戦で逃げを決めた。22日現在の賞金ランクは7位。「今年が最後くらいの気持ちでやっている。あと2か月頑張りたい」。グランプリまで突っ走るつもりだ。

 昨年の賞金王に輝いた桐生順平も有力な優勝候補の一人だ。

 いろんな意味で目が離せないのが今村暢。最近はコース取りが厳しく、誰が相手でも容赦なく動く。若松のお盆レース優勝戦では1号艇の瓜生正義からインを奪取。共倒れに終わりレースは大波乱となった。9月三国のマスターズリーグ準優では1号艇の今垣光太郎からインを取り上げた。このレースも超大穴決着となった。今村暢が1号艇以外で出走するレースは穴党の出番となりそう。本命党は今村暢がいないレースで勝負するのが賢明な選択と言える。

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