ボートレース蒲郡【ボートレースダービー】あと3日 賞金16位の前本「SGで稼ぐしかない」

スポーツ報知
昨年のダービーで優勝戦5着の前本。今年も賞金の上積みを狙う

 10月になって、戸田62周年で笠原亮(静岡)、住之江の高松宮記念で浜野谷憲吾(東京)と、ダービーの出場権を取れなかった選手のG1優勝が続いている。賞金ランクで笠原が7位、浜野谷が9位に浮上して、グランプリ(GP)出場を大きく手繰り寄せた。ダービーに出られない分をここで、という気持ちは少なからずあっただろう。

 そういう観点から、ダービーでは前本泰和(広島)が注目される。今年の前本は1月にからつ64周年、2月に中国地区選手権(児島)とG1を立て続けに優勝して序盤は順調だったが、4月のからつ65周年の優勝戦でフライングを切り、G1、G2戦に出られない状況が今でも続いている。「(賞金ランクで)だいぶ抜かれてしまいましたね。今の自分は、SGで稼ぐしかないですから」。通算2000勝を達成したSGメモリアル(まるがめ)後は一般戦(G3マスターズリーグを含む)を5節走って優勝2回と力のあるところを見せてはいるが、高松宮記念終了時で賞金16位まで下降した。昨年はチャレンジカップ(下関)で最後の最後にグランプリ初出場を決めた。「(賞金上積みの)チャンスは少ないですから、そういう意味でもダービーは頑張りたい」。2年連続のグランプリ出場への道を確かなものにする。

 瓜生正義(福岡)は賞金22位だが、10月3日に鳴門65周年でFを切り、チャレンジカップ(芦屋)に出られなくなった。2年ぶりのグランプリへ、優勝3回の実績を誇るダービーは勝負どころだ。

 高松宮記念で優出した吉川元浩(兵庫)、寺田祥(山口)、徳増秀樹(静岡)もチャレンジカップに出場できない。特に賞金10位の寺田はダービー後がF休みで、グランプリ出場の安全圏に入っておきたいところだ。(正永 岳宏)

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