市田佳寿浩「不死鳥と呼んでくれたことで頑張れた」地元・福井のファンに引退報告

スポーツ報知
市田佳寿浩(右)と野原哲也氏

 福井競輪場のF2「橋本左内賞」最終日の2日、先日引退を発表した市田佳寿浩(43)=福井・76期=が、地元ファンの前で引退報告を行った。

 同競輪場の年内ラスト開催となったこの日、市田は最終12R終了後にスーツ姿で登場。「心に残るレースはたくさんある。ケガで1年以上休んで、今年5月にここ(福井)で復帰した時は、みなさんに温かい言葉を頂いて、すごくワクワクして…感謝するばかりでした」と頭を下げると、スタンドに集まったファンが「市田、日本一や!」と早すぎる引退を惜しんだ。

 セレモニーでは家族や師匠の野原哲也さん(51期・引退)、弟子の小森貴大(111期)、柳原真緒(114期)らから花束を受け取った。「一生懸命、競輪人生を歩んできた。先輩の教えを守り、自分たちの代でG1を取って、近畿の後輩もたくさん育った。自分はファンのみなさんが、不死鳥と呼んでくれたことで頑張れた」と、23年間の選手生活を振り返った。

 10月の引退記者会見でも語ったように、今後については「違った立場で競輪を支えていけるように頑張っていきたい」と、未定のまま。現在は選手会福井支部の副支部長を務めているため、後任の選定と引き継ぎが終わり次第、選手手帳を返納して正式に引退する運びとなる。

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