福本豊氏、巨人現役選手に「レジェンド目指してレベルアップを」…OB戦観戦記

2018年2月11日9時0分  スポーツ報知
  • 福本豊さん

 スポーツ報知評論家の福本豊氏(70)が10日、サンマリン宮崎で行われた巨人とホークスのOB戦を観戦した。試合前に、現役時代のライバルたちと思い出話に花を咲かせるなど、両軍の伝統の重みを再認識。スポーツ報知に観戦記を寄せ、現役の巨人選手たちにもエールを送った。

 阪急での現役時代、毎年のように南海とパ・リーグの優勝を争った。日本シリーズに出れば「打倒・巨人」に挑んだ。そんな懐かしいライバルたちのユニホーム姿がどうしても見たくて、宮崎にやってきた。

 やっぱりみんな、野球が好きやね。ユニホームを着れば一生懸命やっている。年齢は関係ない。グラウンドで生き生きしてた。ノム(野村)さんや広瀬さんより年上の南海の選手が少なかったのは寂しかったけど、阪急時代にしのぎを削ったライバルにたくさん会えて、いろんな話もできた。

 広瀬さんも元気そうだった。自分にとっては神様のような存在。松下電器(現・パナソニック)時代にはよく南海戦をチケットをもらって見に行った。西岡堆二(たかじ)監督に「社会人の広瀬になれ」と言われてね。本当に足が速くて、一塁から単打で本塁に生還した話も聞いた。「無駄な盗塁はしない」と成功率が高くてね。プロに入った後、雑誌で対談させてもらった時に癖を教えてもらおうと思ったけど「自分で探せ」と。いろいろ参考にさせてもらった。

 ノムさんにも監督室であいさつをさせてもらった。そこに長嶋さん、王さん、張本さんも来てね。すごいメンバーがそろった。あいさつ程度しか話はできなかったけど、ノムさんとはいつもクイックの話になる。「お前の盗塁を防ぐためにいろいろ考えたよ」と。だから南海の選手はけん制やクイックがうまかった。

 タカノリ(山内孝徳)とはベンチで顔を合わせたけど、けん制がうまくて苦労させられた。モーションが小さくてクルッと回って一塁に投げてくる。ミチ(佐藤道郎)はけん制はうまくないけど、クイックが速くて。最初はスタートを切る勇気が持てなかった。マッシー(村上雅則)さんとも懐かしい話をした。現役時代、癖が分かっていてね。あごがクッと下がるとホームに投球する。でもある日、けん制でアウトになった。「癖がばれていると思ったからわざと」って教えてくれた。そういう駆け引きもプロ野球の面白いところ。

 ジャイアンツにはONがいて松井もいた。長嶋さんは試合に出なかったけど、スタメンの顔ぶれだけでもすごかった。それを見ると今のジャイアンツは少し物足りない。阿部の成績とともに順位も悪くなっている印象。みんな伸び悩んでる。坂本勇を始め、選手はたくさんいる。この日のレジェンドたちを目指してもっとレベルアップしてもらいたい。(スポーツ報知評論家)

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