【巨人】ゲレーロに待望の初アーチ!鬼の形相でバット投げつけ

2018年4月15日6時0分  スポーツ報知
  • 7回無死、ソロ本塁打を放ち、バットをたたきつけるゲレーロ(カメラ・矢口 亨)

 ◆巨人2―3広島(14日・東京ドーム)

 巨人は新助っ人のゲレーロに待望の初アーチが飛び出した。2点を追う7回、ジョンソンから左翼席へ1号ソロ。開幕から14試合目にして放った一発も、打線は3併殺とつながりを欠き、1点差で惜敗した。いまだ勝ち星のない先発の田口は3回、丸に痛恨の先制3ランを浴び、6回3失点。粘投を見せたものの今季初黒星を喫した。

 打った瞬間、打球の行方は確信できた。ゲレーロはたまっていたうっぷんを全てはき出すように、鬼の形相でバットを地面に投げつけて打席から踏み出していった。白球は一瞬で左翼席上段へ突き刺さる。「やっと1号が打てたよ」。見たか、これがキングの力だ―。悠然とダイヤモンドを回る背中が、そう語っていた。

 由伸監督が、ファンが、そして誰より本人が待ち望んだ瞬間は、2点を追う7回だった。ジョンソンの1ボールからの2球目、内角低めのカットボールをすくい上げた。「腕をたたんでうまく打つことができました」。巨人移籍後14試合、60打席目で飛び出した初アーチ。1点差として反撃ムードを高めた。勝利には結びつかなかったが昨季7勝18敗とカモにされた広島に、今年は違うと思わせたはずだ。「今日はもう終わったことなので。次の試合でそうなれば」と切り替え、次は勝利をもたらすアーチを約束した。

 昨季、35発を放った本塁打王。巨人軍第88代4番として開幕を迎えた。安打は出ても、肝心のアーチは生まれなかった。球の上っ面を叩いてしまうわずかなズレが、打球の角度を奪った。懸命な守備や走塁で、チームに貢献する姿を「オンリーディフェンス! ノーバッティング!」と自虐的に笑うこともあった。それでも長距離砲としての誇りを失わず、日々のフリー打撃やロングティーで理想とする打球の軌道を取り戻そうと必死にもがき続けた。

 何かにすがりたい思いだった。昨季の覇者・広島との今季初対決となるこの3連戦から、バットを白木から黒いものへと変えた。スパイクも新調した。開幕から手首に巻くバンデージも黒から、自ら発注したオレンジ色にした。験を直し、気分も一新して臨んだ大切なカードで、ようやく今季の一歩目を踏み出した。

 ノーアーチを指摘され続けた日々とも決別した。指揮官も「本当にらしい一発が出た。ここからさらに打ってくれたらいい」と量産を期待する。背番号5も、当然同じ思いだ。「一つ言えることは、まだ4月上旬だよね。シーズンはまだ長いんで、これから」。長い助走を経て、いよいよキングにエンジンがかかった。(西村 茂展)

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