【巨人】菅野6億5000万円 松井超え、佐々木に並び球界日本人史上最高

スポーツ報知
契約更改を終え、記者会見に臨む菅野智之

 巨人の菅野智之投手(29)が17日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2億円アップの6億5000万円(金額は推定)でサインした。

 佐々木主浩(横浜・6億5000万円)に並んでNPBの日本人史上最高年俸となった。6億円以上は他に松井秀喜(巨人・6億1000万円)、阿部慎之助(巨人・6億円)、黒田博樹(広島・6億円)、金子千尋(オリックス・6億円)がいて、菅野が史上6人目。巨人の投手では杉内俊哉(5億円)を抜いて史上最高年俸。現時点で来季の現役選手最高年俸となった。

 今季は28登板で202イニング、15勝8敗、防御率2・14、200奪三振、10完投8完封。2年連続の最多勝、3年連続4度目の最優秀防御率、2年ぶり2度目の最多奪三振で「投手3冠」に加え、選考基準全項目クリアでの2年連続沢村賞受賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞とタイトルを総なめした。球団では江川卓以来、37年ぶりの「200投球回 200奪三振」でもあった。

 10月14日のクライマックス・シリーズ第1ステージヤクルト戦(神宮)ではポストシーズン史上初となるノーヒットノーラン達成。シーズン終盤は東京ドームで4先発連続完封勝利、リリーフ登板、中5日や中4日が続くフル回転の中で41イニング連続無失点という圧巻の投球を披露した。

 最優秀防御率のタイトルを3年連続獲得したのは、稲尾和久(西鉄)が56~58年まで獲得したのに続き、80年以上の長いプロ野球の歴史で2人目、セ・リーグでは史上初の快挙だった。プロ6年間すべて規定投球回をクリアし、通算1086回1/3イニングで通算防御率2・17という異次元の数字を残している。

 原監督は、来年3月29日の広島戦(マツダ)で開幕投手を菅野に任せる方針を示している。背番号「19」から「18」になる菅野自身も来季の20勝をすでに公言し、さらなる進化を目指すことを掲げている。

 「すごくいい評価をしていただきました。満足は何一つしていませんし、もっとできるという思いも自信もあります」と上を目指す決意を示した。

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