【巨人】フィジーで野球普及活動…ラグビー国技の南国をOB北篤さんが訪問

スポーツ報知
北篤さん

 巨人がこのたび、南国のフィジー共和国で野球の普及活動を行った。子どもたちに野球を教える「ジャイアンツアカデミー」でコーチを務める元プロ野球選手OBの北篤さんが同国を訪れ、10~15歳の少年に約1週間、指導を行った。

 フィジーは南半球、オーストラリアの北に位置する南国。多くの島々からなる国で、面積は日本の四国と同じくらい。ラグビーが国技と言われている。野球に関してはプレーしている人はいるが認知度は低く、世界ランキングでも70位以内に入らず圏外になったことも。国内に野球場はなく、ラグビー場などで練習を行っているという。

 そんなフィジーを北さんが訪問したのは、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する「世界の野球グローブ支援プロジェクト」に対する、巨人の協力の一環。用具やユニホームを現地の子どもたちにプレゼントして、ボールの握り方からバットの振り方などさまざまな指導を行った。

 日本や米国などでは大人気の野球だが、世界的に見れば、バスケットボールやサッカーと比べて競技人口は少なく普及していない。20年の東京五輪で野球が復活するのは世界に発信する大きなチャンスだが、この先、将来的に野球が世界に少しでも広まることを願った今回の活動だった。

 北さんは石川・小松工から06年高校生ドラフト1巡目で横浜(現DeNA)に入団。12年オフに土屋健二投手とのトレードで日本ハムに移籍し、15年6月には矢野謙次外野手、須永英輝投手とのトレードで、矢貫俊之投手と巨人に移籍。1軍通算56試合で打率2割4分7厘、2本塁打、4打点という成績で昨年限りで現役を引退し、今年からジャイアンツアカデミーのコーチとなっていた。

 フィジー訪問の様子は「北篤が行くフィジー野球紀行」で検索すると、球団公式ホームページ内で詳細を見ることができる。

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