【巨人】広島移籍の長野に阿部がエール「もうひと花咲かせるんだぞ」

スポーツ報知
11年10月22日の横浜戦、9回無死満塁から代打出場しサヨナラ本塁打を放った

 丸の人的補償による長野の広島移籍は、ともに戦ってきた阿部らナインにも大きな衝撃を与えた。スポーツ報知のカメラが捉えた9年間の雄姿とともに、長く番記者を務め、長野をよく知る尾形記者が秘話を紹介する。

 長年、一緒にグアム自主トレを行ってきた阿部は、本人と電話で話し、「敵になるけど楽しんでやってこい。チームは変わっても野球人ということは変わらない。もうひと花咲かせるんだぞ」と、エールを送ったという。

 「俺が見てきた中で、一番練習をしない天才だった」と笑いながら振り返りつつ、「あいつが本気で練習したらどうなるのかは興味深い」とも。優勝を争うライバルにはなるが、弟子のさらなる成長に思いをはせた。

 “サカチョーコンビ”として中軸を担ってきた坂本勇は、ガックリ肩を落とした。「ずっと一緒にやってきたので、寂しいという気持ちが一番大きいです。ショックがデカすぎて、今は言葉が思い浮かばないですが、これからもともに頑張るしかないです」

 2012年にはそろって最多安打のタイトルを獲得。シーズン最終戦で坂本が3安打して並び、直後に長野は途中交代。長野がベンチからガッツポーズでたたえ、塁上の坂本が涙する様子は、2人の絆を物語る名シーンとなった。

 外野でしのぎを削ってきた亀井は、感謝の言葉を口にした。自身が09年に大ブレイクし、翌年に入団してきたのが長野だった。「僕の中では最大のライバル。あいつが入ってきて、『あいつに勝たないとレギュラーにはなれない』という思いでやってきた。壁になってくれたというか、あいつがいたおかげで僕も今までできている」。昨季は若手の挑戦をはね返し、2人で外野のレギュラーを張った。

 また、上原はツイッターで、「長野選手は、本当にいい人だったよ。すごい低姿勢で、あいさつもしっかりできる選手。これから敵になるのは嫌だけど…対戦したらよろしくね!」と、惜別メッセージをつづった。

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