【巨人】高橋、初の無失点投球で開幕ローテへあと一歩 宮本コーチ断言「近い」

スポーツ報知
2番手で登板した高橋は、3回を投げ無失点の好投に笑みがこぼれた(カメラ・橋口 真)

◆練習試合 巨人7x―6中日(26日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 巨人のドラフト1位左腕、高橋優貴(22)=八戸学院大=が練習試合・中日戦(那覇)で2番手登板。初めて国内球団と対戦し、3回を1安打無失点に抑えた。

 ちりばめられた笑顔が、高橋の成長を物語っていた。6回2死で四球を許したが、最後は福田を直球で一ゴロに打ち取り、白い歯を見せた。初の無失点投球を「この間よりは良かったと思う。まだ課題には取り組まないと」と振り返った。

 前回(20日)の韓国・KIA戦(那覇)では、3イニング目に走者を許すと、セットポジションで投げ急ぎ、制球も甘くなり失点した。この日は1イニング目に四球、中前安打で一、三塁とされたが、野手に笑顔を向ける場面も。最後は堂上を宝刀スクリューで空振り三振。セットポジションでも安定感を示した。原監督も「マウンドでちょこっと見せる笑顔も良くなってきている。余裕が出てきたんじゃないか」と成長を感じている。

 宮本投手総合コーチは「昔は目の届くところに目標を書いて貼っていた。メンタル的な部分で『狙えよ』と言っている。あいつの部屋に練習中に忍び込んで(ローテという紙を)貼りたいぐらい」と、士気を高めるために「ローテ」というワードを高橋に使う。

 開幕ローテの残り2枠を田口、今村、先発復帰の沢村らと争う。宮崎キャンプで「(高橋は)ローテーションの『ロー』まで来た」と話した宮本コーチ。この日は『テー』とも『ション』とも口にせず「ローテの近いところまで来ているのでは」と評価した。高橋も「勝負事なので、勝っていければ」と意気込んだ。(玉寄 穂波)

巨人

×