【巨人特集】契約白紙からはい上がる上原浩治の覚悟<終>「感謝」2019開幕へ

スポーツ報知
ブルペンに入り投げ込む上原浩治(カメラ・杉山 彰一)

 大リーグから巨人に電撃復帰し1シーズンを駆け抜け、一度は契約白紙となりながら、再び巨人に戻って19年シーズンに臨む上原浩治投手(43)。スポーツ報知では「契約白紙からはい上がる上原浩治の覚悟」と題して、球界最年長右腕の特集を全3回でお届けします。最終回は「覚悟の2019年へ」。(ペン・柳田 寧子、カメラ・杉山 彰一)

 <1>決断した左膝手術

 <2>人生初の手術からの再契約

 都内での自主トレは、12月から毎年同じように続く。上原は、今年も例外なく、続けた。

 「地味なトレーニングが一番しんどいんや」ジョグ、自転車こぎ、重りを握る手を動かす。目新しさはない。派手さもない。額から落ちる汗の量でしか、そのしんどさをはかれない。

 日曜日以外は休まない。元旦も動く。毎年のこと。練習パートナーとして、所属のマネージメント会社の代表を務める澤井芳信氏と、メジャー挑戦を決めた年からずっと共に歩んできた。

 1月25日、術後初めてブルペンで捕手を座らせて投げた。京都成章高でキャプテンを務めた“松坂世代”、元甲子園球児の澤井氏が捕手役。「ナイスボール!」その声に、上原はややにやけた。「投げられる」―。うれしさは隠せなかった。

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