【日本S】宮里優作、逆転賞金王へ王手 全選手最高の65で首位浮上

2017年12月3日6時0分  スポーツ報知
  • 2番、ティーショットを放ち打球を見つめる宮里(カメラ・酒井 悠一)

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー 今季メジャー最終戦・日本シリーズJTカップ第3日(2日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 賞金ランク2位の宮里優作(37)=フリー=が逆転での賞金王へ王手をかけた。3打差8位から65の猛チャージで通算7アンダー。米国のS・ハン(31)=フリー=と並び首位に立った。賞金王への道は優勝だけ。13年に優勝した相性のいいコースで、大会2勝目を狙う。賞金4位の池田勇太(31)=フリー=は15打差26位と大苦戦。賞金王の行方は優作と、賞金1位の小平智(28)=Admiral=の2人に事実上、絞られた。

 割れんばかりの拍手が心地良かった。18番。1メートルのパットを沈めた優作は、右手を上げ大歓声に応えた。2日目に4パットを喫した難関ホールでパーセーブ。7回目の出場で初となるボギーなしで首位に並び「なんとかここまでやって、つなげることができた。やっとスタートラインに立った」と充実感を漂わせた。

 選手会長として史上初の賞金王には優勝しかない。初戴冠を狙うにふさわしいゴルフだった。6番で7ヤードの3打目をチップインイーグル。圧巻は14番だ。フェアウェーからの2打目が上空の電線を直撃。追加規則で無罰での打ち直しとなった。アクシデントにも集中力を切らさない。打ち直しをピン手前2メートルに寄せバーディーだ。「ピンに寄せることしか考えていなかった」と充実感をにじませた。

 ショックを振り払った。悪夢の4パットを喫したパッティングを2日目に居残りで修正。「体重が左足に乗りすぎていた。ハンドファースト気味に構え球を押し出すように」。修正点に気づいた後は、好物のうなぎを食べリフレッシュ。3日間を通じ全選手のベストスコアとなる65につなげた。

 アマ55冠。東北福祉大時代は無敵だったが、初Vは遠かった。02年にプロ転向し13年大会に勝つまで、最終日最終組が13度(アマ時代含む)。何度もV争いに絡むも、その度に敗れた。敗因の一つに挙げられたのが「完璧主義」と言われた性格。ミスショットからリズムを崩すことが多かった。

 この日応援に駆けつけ、18ホールを歩いて見守った母・豊子さん(65)は「前は立ち直るのに時間がかかったけどね」と目を細めた。大会前はコーチで父の優さん(71)から「落ち着いてやりなさい」と助言された。闘病中の父は当日の体調に問題がなければ、最終日に駆けつける予定だ。

 賞金1位の小平が「選手会長ですし、優作選手が賞金王なら盛り上がる」とまさかのエール。発言を伝え聞いた優作は「(古閑美保さんとの)結婚式に多く(ご祝儀を)包めってことですか?」と笑わせた後、「どっちが賞金王になっても盛り上がる。重圧の中でどこまでできるか」と闘志を燃やした。ツアー初Vを飾った思い出の地。さらに大きく成長した姿を、両親に見せたい。(高橋 宏磁)

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