吉田優利、通算8アンダーで史上3人目女子アマ2冠

スポーツ報知
女子15~17歳の部で優勝した吉田優利

◆ゴルフ 日本ジュニア選手権最終日(17日、埼玉・霞ケ関CC)

 20年東京五輪開催コースで行われた女子15~17歳(今年4月1日時点)の部は、首位タイで出た6月の日本女子アマ覇者の吉田優利(18)=麗沢高3年=が68で回り、通算8アンダーで初優勝。現行制度では史上3人目となる日本女子アマタイトル2冠を獲得し、9月の日本女子オープン(27~30日・千葉CC野田C)でローアマを獲得すれば、女子史上初となる同一年アマ3冠獲得となる。男子15~17歳の部は、首位で出た杉浦悠太(16)=福井工大福井高2年=が、10アンダーで逃げ切って初V。

「雲の上の人」03年藍さん以来 東京五輪コースで、00年生まれの“ミレニアム世代”のエースが輝いた。吉田は03年宮里藍以来の同一年アマ2冠に「すごく特別なコースで勝てたのはうれしい。藍さんは雲の上の人。少しでも近づけるようにしたい」と、藍さんと同じくプロ転向と米ツアー進出を夢見る18歳は真夏の日差しの下、ほほ笑んだ。

 持ち前のショットで一気に勝負をつけた。中盤首位を政田に奪われたが14、15、17番とウェッジで10センチにつけて伸ばして逆転V。「日本女子アマでも同じ展開だったので後半勝負と言い聞かせていました」。今季賞金ランク3位の比嘉真美子(24)らと同じ辻村明志コーチ(42)に師事し、全英リコー女子オープンで4位となった姉弟子・比嘉の活躍に「自分も」と刺激を受けたという。

 9月の日本女子オープンでは史上初の快挙に挑む。「地元・千葉開催で、相性も悪くないコースなので頑張りたいです」と吉田。成長著しい新世代が歴史を塗り替える。(榎本 友一)

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