新垣比菜、2差2位だったのに過小申告で失格

スポーツ報知

◆女子プロゴルフツアー CATレディース第2日(18日、神奈川・大箱根CC)

 単独首位で出た新垣比菜(19)=ダイキン工業=が過少申告で失格になった。最終18番パー5でボギーだったが、パーの「5」と、誤ったスコアを記入して提出した。本来なら通算8アンダーで2打差2位と絶好の位置につけていたが、そのままスコア提出所を出たため競技失格。未勝利の大里桃子(20)=フリー=が10アンダーで首位に立った。

 いつもの愛くるしい笑顔は、どこにもなかった。新垣は憔悴(しょうすい)しきった様子で、報道陣の前に姿を見せた。18番は2打目をバンカーに入れた末に6打を要してボギー。しかしスコアカードには「5」と過って記入し過少申告で失格になった。「バンカーのあごに(2打目が)当たった。ボギーがちょっとショックで」と言葉を詰まらせ「(過少申告と言われ)ハッと思った」と肩を落とした。

 初日は67で回って単独首位。2日目もバーディー発進するなど好プレーを続けた。17番までは初日から35ホール連続ボギーなし。普段ならマーカーを務める同伴競技者と読み合わせをして自分のスコアを確認した後に提出するが、36ホール目で初ボギーのショックが大きかったという。「なんか分からないですけど、今日に限ってチェックしてなくて」

 優勝争いをしている選手の失格は珍しく、2打差2位から逆転の可能性も十分にあった2勝目は夢と消えた。10代での日本女子ツアー2勝目なら宮里藍らに続いて史上7人目の快挙だったが、お預けに。自身初という過少申告の代償は、あまりにも大きかった。

 ◆ゴルフ規則6―6d(スコアの誤記) 競技者は、自分のスコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることについて責任がある。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも少なく申告した場合、その競技者は競技失格となる。

 ◆女子ツアーでV争いの選手が過少申告で失格になった例 15年中京テレビ・ブリヂストンレディス第1ラウンド(R)。鈴木愛は12番で池の縁のラテラル・ウォーターハザード内に球を打ち込んだが、打つ前に球の近くにある枯れ葉を取り除いた。規則13―4「球がハザード内にある場合・禁止行為」により2罰打だが、1罰打と勘違いしてスコアを提出した。第2Rは66で回って3打差3位につけていたが、第2R後に発覚し過少申告で失格となった。

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