アマ後藤未有、6打差10位浮上 自己最高位で予選通過「ミレニアム世代」にまた新星

スポーツ報知
12番、ティーショットを放つアマチュアの後藤(カメラ・渡辺 了文)

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス第2日(1日、岐阜・ゴルフ5Cみずなみ)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われた。12位から出たアマチュアの後藤未有(17)=福岡・沖学園高3年=が3バーディー、1ボギーの70でまとめ、通算6アンダーの6打差10位に浮上。ツアー7戦目で自己最高位で予選を通過した。4歳の時に日米通算24勝の宮里藍さんが出演するCMを見て、ゴルフを始めた。藍さんを追って世界を目指す2000年生まれの「ミレニアム世代」が、上位進出を目指す。

 逸材がそろう高校3年生の「ミレニアム世代」から、またも新星が現れた。7月のツアーで3位の安田祐香(兵庫・滝川二高)、日本女子アマ、日本ジュニア2冠の吉田優利(千葉・麗沢高)と同学年の後藤は、前半の10番パー5で2オンからバーディーを奪うなど、70で10位に上昇。「もう少し伸ばせた。チャンスがあったけど、取り切れなかった」と、貪欲さを見せた。

 幼少時は、風邪を引くと気管支炎で入院するなど、小1まで小児ぜんそくに悩まされた。スポーツ好きの少女は4歳の時、藍さんが出演するエアコンのCMを見て、「ゴルフはそこまで激しくないからやってみよう」と、クラブを握った。約2年後に全国大会出場など頭角を現すと、小5の時にはテレビ番組で特集が組まれた。

 その際に、テレビ局関係者を通じ「未有ちゃんへ 夢をあきらめない強さ」と書かれた藍さんからのメッセージ入りキャップが届き、今でも大切に自宅に飾っているという。昨年の中京テレビ・ブリヂストンレディスでは、引退前の藍さんと同時出場したが、「声をかけることはできなかった」。今ではもっと活躍し、憧れの人に自分を知ってもらいたいと願う。

 藍さんらに続く、史上7人目のアマ優勝は遠いが、「いい位置で回れるのでトップ10に入りたい」と後藤。もう9月で学校は始まったが、「まだ読書感想文の宿題が終わっていない」と、高校生らしさを見せた。(岩原 正幸)

 ◆後藤 未有(ごとう・みゆう)2000年9月29日、福岡・北九州市生まれ。17歳。4歳でゴルフを始める。沖学園中に進学後、14年九州中学選手権春季大会優勝、15年PGM世界ジュニア優勝。18年は九州高校選手権優勝、日本女子アマ7位。得意クラブは9アイアン。157センチ。家族は母、兄、姉。

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