タイガー・ウッズ、5年ぶりVで「タイガー現象」も復活 よみがえったオーラ

スポーツ報知

◆米男子プロゴルフツアー プレーオフ最終戦 ツアー選手権最終日(23日・イーストレイクGC)

 42歳のタイガー・ウッズ(米国)が、通算11アンダーで5季1876日ぶりの復活優勝を遂げた。首位から71で回って逃げ切り、ツアー通算優勝回数を80に伸ばした最終18番では数千人もの観衆を引き連れる「タイガー現象」も復活。前回の優勝だった2013年8月のブリヂストン招待で「タイガー現象」を体験した竹内達朗記者(48)が当時を振り返る。

 ウッズが5年ぶりに勝った。最終18番。大観衆の熱狂はテレビ画面からもビンビンに伝わってきた。5年前、目の前で見たウッズの優勝が脳裏によみがえった。

 2013年8月のブリヂストン招待。ウッズは2位に7打差をつけて完勝した。第1、2日にウッズと同組だったのはプロ転向したばかりの松山英樹だった。2日間で13打の大差をつけられた松山は「プロと小学生」と彼我の差を表した。

 スコア以上に差があったのは存在感だ。第2日の2番パー5。ウッズが6メートルのイーグルパットを沈めると、大観衆は松山のパット前に先回りして3番に走り出した。直後、松山は4メートルのバーディーパットを外した。これは絶好調のウッズと同組で回る選手が嫌でも体感させられる“タイガー現象”。ウッズに非はない。あるのはスーパースターならではのオーラだ。

 2004、05年に日本ツアーのダンロップフェニックスを連覇。ウッズの組には人垣が二重三重になるため、多くのファンが脚立を持参。宮崎市内のホームセンターでは脚立が売り切れたという伝説を残した。

 その大会でウッズの会見前に報道陣用のトイレで用を足していると、隣に当のウッズがやって来た。プレー中のすごみとは対照的に、気持ちよさそうに“ショット”を放っていた素の横顔のギャップを鮮明に覚えている。(竹内 達朗=2002~05年、13、18年ゴルフ担当)

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