石川遼はツアー屈指の難度を誇る名物16番パー3でトリプルボギーで40位

スポーツ報知

◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック<最終日>30日、愛知・三好CC西C=7330ヤード、パー72)

 24位で出た2009年大会覇者で選手会長の石川遼(27)=カシオ=は2バーディー、1ボギー、1トリプルボギーの74で回り、通算2アンダーの40位で終えた。

 パー3では昨年のツアー難易度3位の名物ホールでつまずいた。195ヤードの16番だ。第1打は7アイアンでグリーン左の崖下のラフへ。そこから3オン3パットのトリプルボギーを喫し「久しぶりに左の崖下へ落としてしまった。ティーショットは、逃げずにピンを真っ直ぐ狙って。ミスではなかったが、あのホールでは大きなミスになってしまいましたね」と悔しがった。

 断続的に降る雨の中、計32パットとグリーン上で苦戦した。「スピードが全然合わずに、結構ショートが多かった。無理やり打つとラインから外れるし、ちょっと苦労しましたね」と振り返った。その一方で「ドライバー(ショット)とアイアン(ショット)には手応えを感じている。アプローチをしっかり練習して日本オープン(10月11日開幕・横浜CC)で勝てるように」と、15年の日本シリーズJTカップ以来となる2つ目の日本タイトル奪取を思い描いた。

 8月のRIZAP・KBCオーガスタで熱中症となり、ウイルス性腸炎でダウン。体重は一時5キロも落ちて、フジサンケイクラシックを欠場。前週のアジアパシフィック・ダイヤモンドカップで復帰も、調整不足で予選落ちしていた。

 この大会中は連日、遅くまで精力的に居残り練習。調整の遅れを取り戻そうと懸命にゴルフと向き合い続けた。約1か月ぶりに大会4日間を“完走”した。多忙な選手会長は、次週のオープンウィークは「最低でも、練習ラウンドを3ラウンドは続けてやりたい。ショットからパットまでバランスよく均等に練習したいですね」と、久しぶりに選手としての時間に専念する予定だ。

 「自分のゴルフをもっと、もっとレベルを上げていきたい。しっかりと成績を出して、勝ちまくることかなと思うので」。その視線は、16年8月以来のツアー通算15勝目に向けられている。

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