藤田寛之、大会記録6連続バーディー! 大会史上最年長Vへ4年ぶり首位発進 

スポーツ報知
11番でティーショットを放つ藤田寛之。7アンダーで首位発進した(カメラ・泉 貫太)

◆男子プロゴルフツアーメジャー第3戦 日本オープン第1日(11日、横浜CC=7257ヤード、パー71)

 12年賞金王・藤田寛之(49)=葛城GC=が8バーディー、1ボギーの7アンダー、64をマーク。詳細な記録の残る1999年以降では大会最多となる6連続バーディーを量産し、14年11月以来の首位発進を決めた。今季賞金ランク67位で賞金シードピンチのベテランは、1963年の戸田藤一郎(48歳9か月29日)を更新する、大会史上最年長優勝を目指す。2年ぶり参戦の13年マスターズ王者アダム・スコット(38)=オーストラリア=は、3打差の11位で滑り出した。

 最高峰のメジャー舞台で世界を知る“中年の星”が、記録的なバーディーラッシュをかけた。藤田は4番で1・2メートルを沈めて初バーディーを奪うと勢いに乗った。5番は6メートル、6番はグリーン手前からウェッジで、7番は2・5メートル、8番は4メートル、9番は1・5メートルを立て続けに決めて自己最多に並ぶ6連続バーディー。「スコアからいくと120点。この間まで『久々に連続バーディーを取った』と言っていたので、6連続はちょっとビックリです」と会見場で目尻を下げた。

 今季自己ベストスコア64の大爆発だ。約3週前から師匠の芹澤信雄(58)に指導を受け、スイングを修正してショットが復調。パットは海外メジャーを転戦していた4、5年前の練習法に戻したのが奏功した。ティーを2本差し、その間を通すもので「安定感が出てきました」。この日は出場120選手最少の23パット。賞金王となった頃のしぶとさがよみがえった。

 長年しのぎを削ってきた谷口徹が5月の日本プロを50歳で制し、国内メジャー最年長優勝記録を更新した。「大変素晴らしい勝ち方を見せてもらって勇気をもらった」と藤田。10年から日本シリーズJTカップを3連覇も、日本オープンは09年2位が最高だ。

 今季は賞金ランク67位(862万6337円)で、来季賞金シード獲得には約650万円の上積みが必要。「シードの心配をリアルに感じるのは今年が初。明日もアンダーパーで回りたい」。来年6月にシニアツアーの資格を得るが「レギュラーでもう数年頑張りたいし、もう1回優勝トロフィーをお見せできる活躍をしたい」と49歳。粘り強く14年9月以来の19勝目をつかみ、大会最年長記録を更新する。(榎本 友一)

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