原英莉花、アン・シネ圧倒2位に急浮上

スポーツ報知
17番、ティーショットを前に笑顔を見せる原英莉花(右)

◆女子プロゴルフツアー NOBUTAグループ マスターズGCレディース第2日(19日、兵庫・マスターズGC)

 原英莉花(19)=フリー=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算9アンダーで24位から首位と1打差の2位に急浮上した。尾崎将司のまな弟子が今季ツアー2番目の高額賞金大会で初優勝を狙う。首位は10アンダーの東浩子(26)=加賀電子=。安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=は59位で、アマ新記録となる11試合連続予選通過を逃した。

 日本ゴルフ界のレジェンドを師匠に持つ原英がスコア、存在感とも同組の「セクシークイーン」アン・シネに圧勝した。最終18番。6メートルのバーディーパット。

 「このパットを決めたら優勝だぞ」

 自身にプレッシャーをかけて沈めると力強くガッツポーズ。観衆を沸かせた。予選2日間はアンと同組で、大観衆に囲まれながらプレーした。予選落ちのアンとは対照的に2位に急浮上。「いい組でプレーさせてもらって楽しかった」と堂々と話した。

 先週の富士通レディースで予選落ちした後、千葉県内のジャンボ邸を訪れた。「振り切りが悪いぞ」という師匠のアドバイスが心に響いた。「モヤッとしていましたが、スカッとしました」。ドライバーを替えたこともあり、飛距離は5ヤードアップ。飛距離ランク4位(252・89ヤード)の飛ばし屋は、さらにスケールアップした。

 17日のプロアマ戦では、巨人から次期監督就任の正式要請を受けている原辰徳氏(60)と再会。高校2年時に関係者を通じて知り合い、同組でラウンド経験もある同姓の大先輩から「本を読みなさい」と助言を受け、百田尚樹氏の小説「モンスター」を薦められた。賞金ランクは53位で、来季シードの50位以内が当面の目標だが、ゴルフ界とプロ野球界のレジェンドのバックアップを受ける19歳は「優勝を狙いたいですね」と初Vだけを目指していく。(竹内 達朗)

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