市原弘大、通算15アンダーで逆転V 世界1位のケプカを撃破「気合が入ってプレーできた」

スポーツ報知
今季2勝目を挙げた市原弘大(左)は、谷口に祝福の水をかけられ笑顔を見せる(カメラ・渡辺 了文)

◆男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス最終日(18日、宮崎・フェニックスCC)

 5打差8位で出た日本ツアー選手権森ビル杯王者の市原弘大(36)=フリー=が1イーグル、7バーディー、1ボギーの自己ベストタイ63で回り、通算15アンダーで逆転優勝した。世界ランク425位の伏兵が大会史上2人目の3連覇を狙った同1位のブルックス・ケプカ(28)=米国=を破る“大金星”で、今季&通算2勝目を飾った。

 秋晴れの南国で、ツアーで最も日本人優勝者の少ないハイレベルな大会を制した。世界ランク425位の市原は、6月の初優勝と同じく最終日5打差逆転で今季2勝目。表彰式では、世界ランク1位で前年覇者のケプカからチャンピオンブレザーを着せてもらった。「世界1位がいる中で優勝できたことはうれしい。海外メジャーや世界選手権シリーズから帰ってきて、自分のプレーに集中して最後まで貫けた」と海外での経験を生かして初優勝に続き、歓喜の涙をぬぐった。

 ショット、パットともにさえ渡った。パーオン率は83・33%で全体3位、この日同最少の24パット。3つ伸ばして迎えた9番パー4で“スイッチ”が入った。残り151ヤードから8アイアンでの第2打はカップに吸い込まれてイーグル。続く10番は180ヤードから5アイアンで50センチにつけて伸ばし、首位に並んだ。「優勝を意識して、気合が入ってプレーできた」と今大会ベストスコア63に胸を張った。

 縁の深い土地だ。15年からオフに今大会コースで合宿をともにする通算20勝の谷口徹(50)から祝福の水をかけられた。「よくラウンドしているので、谷口さんのおかげでコースも分かっている部分もあった」と感謝。ウェア契約するP’MAS本社も宮崎で、「最高の形で恩返しできた」とトレードマークの明るい笑顔を輝かせた。(榎本 友一)

ゴルフ

×