【牧野裕の目】明暗を分けたのは「距離」より「高低」

2018年12月3日8時0分  スポーツ報知
  • 18番、プレーオフで優勝パットを決める小平智

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ最終日(2日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 今平はデビューした当初からショットメーカーとして安定したプレーを見せていた。今季はショット力に加えアプローチ、パットが向上した。平均ストロークは唯一の60台。総合力で安定感が飛躍的に向上したことを証明する数字だ。今季は25試合出場でトップ5が10回もある。トップ5は優勝争いと同義。1年間、高いレベルで戦い抜いたことに心から敬意を表する。

 名物ホールの18番で行われたプレーオフは見応えのある勝負だった。第1打で石川はピン左奥15メートルへ、小平はピン左10メートルに乗せた。奥から手前への傾斜が強烈なグリーンで明暗を分けたのは「距離」より「高低」だ。石川のボールはカップより高く、小平のボールはカップより低かった。高い位置からのファーストパットでカップに寄せることは至難。一方、低い位置からなら寄せやすい。難易度は全く違う。第1打で手にしたアドバンテージを小平が確実にモノにした。石川は惜敗したが、今季最終戦を盛り上げた。選手会長としての責任感、一プレーヤーとして意地を見た。こちらも見事だった。(プロゴルファー)

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