遼発案の「フューチャーツアー」が埼玉で開催 大槻智春が優勝

スポーツ報知
プロの部で優勝した大槻智春

 大相撲の地方巡業をモデルにした男子ゴルフ「フューチャーツアー」埼玉信用金庫招待の最終日が16日、埼玉・森林公園GCで開催された。首位スタートの大槻智春(28)=真清創設=が8バーディー、3ボギーの67で回り、通算9アンダーで優勝を飾った。初日はアマチュア3人とプロ1人、この日はジュニア2人とプロ1人が同組でラウンド。「一緒に回ったジュニアに『自分の持ってる技術や考え方を伝えられたら』と思いながら回ったら、優勝できました」と笑顔を見せた。

 表彰式後の会見で、選手会長の石川遼(27)=カシオ=がフューチャーツアーの「来季続投」を提言した。大会は若手プロがツアーを盛り上げようと発案し、今季からスタートした。大槻も「来年で29歳になるので、もう若手ではないけど(笑い)男子ツアーをよくしようと思うし、手伝わせていただければ」と前向きに語った。

 昨季は下部ツアーで賞金王となり、今季は初めてツアーに本格参戦した。賞金ランク40位でシードも獲得したが「今季は(目標としていた日本シリーズ)JTカップ出場と国内ツアー1勝がかなわなかったので、来季に向けての糧になった」と満足感はない。賞金の使い道についても「税金(の問題)が心配なので、1年目ですし、おとなしく使わないようにしようかな」と慎重だ。

 今季は初優勝者が13人誕生した新顔の年だった。26~30日にアジアンツアーの最終予選会(タイ)を控えるが、国内では今大会が最終戦。来季に向け「簡単に勝てるとは思っていない。予選通過をして3日目あたりにトップ10の位置に居続けることが大事だと思っている」。本格参戦2年目へ決意を語った。

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