松山英樹「優勝争いすることが大事」世界ランク「トップ10」へ…単独インタビュー

2019年1月10日11時0分  スポーツ報知
  • スポーツ報知インタビューに答える松山英樹。東京五輪へ向け、更なる飛躍を誓った(カメラ・竜田 卓)

 米男子プロゴルフツアーで日本人最多5勝の松山英樹(26)=LEXUS=がこのほど、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。昨秋に開幕したツアーの自身19年初戦は、10日(日本時間11日)から始まるソニーオープン(ハワイ・ワイアラエCC)。本格参戦6年目は「変化」と「優勝争い」を追い求めると明かした。出場を熱望する20年8月の東京五輪(埼玉・霞ケ関CC)に向け、世界ランクを再浮上させていくことも誓った。

(取材・構成=高木 恵、榎本 友一、岩原 正幸)

 ―18年シーズンは。

 「残念な1年。やっぱり成績が出ていないところが一番ですよね」

 ―試行錯誤の年だったか。

 「今までもやっていたようにやったんですけど、全部うまくいかなかったという感じですね」

 ―スイングの追求は。

 「難しいですね。でも(昨年12月の)バハマが終わってからは、すごく良い感じになってきているので、19年は楽しみかな。感覚と球筋が一致? まぁ、そんな感じですね。だいぶ良くなってきているので」

 ―過去の自分のスイングは振り返って見ているか。

 「良かった時のスイングを比べている。(日米で3勝した)16年の最後の方とかは好きじゃないけど、やっぱり結果が出ているスイングなので。それ以前にも、自分がいいなと思っているスイングもあります。それが交ざったスイングが一番良いと思う」

 ―昨年は苦悩した。

 「いいのにな、と思いながらも成績が出ない。練習場で『仕上がった』と思ったら、コースでいきなりとんでもないミスが出て。日本での2試合(三井住友VISA太平洋マスターズとダンロップフェニックス)が一番しんどかった。1番ホールに行ったら、いきなりぶち壊れていた。ちょっと心が折れましたよね」

 ―昨年は体重の変化もかなり大きかったか。

 「年の初めは90キロちょっとで、夏場は85キロまで落ちてました。2~3キロ落とそうと思ったのが5~6キロいっちゃった。オフになったらめっちゃ太りましたけど(笑い)。今は…ちょっと黙秘します(笑い)」

 ―苦しい時はどうするのか。

 「考えている余裕はないですよね。ホテル帰って、ご飯食べて、ケアして寝るだけ。次の日また試合ですからね。夜、そんなに時間が余ることはないですよ。(ホテルの)部屋ではドラマを見ていますね。ドクターXが好き。(米倉涼子が演じる主人公の決めゼリフの『私、失敗しないので』)あんな言葉、いいですよね(笑い)」

 ―17年にスポーツ報知で対談し、親交の深い巨人・菅野智之投手とは会っているか。

 「会ってはいないです。テレビでは(活躍を)見ていましたよ。開幕1、2戦目は打たれてどうしたんだろうと思っていましたが、すごいですよね。(対談で公約した自己最多200投球回突破は)有言実行ですもんね。年俸は球界日本人歴代最高ですか? すごいっす」

 ―米ツアー本格参戦6季目。変化も必要か。

 「それはありますよ。(前専属キャディーの進藤)大典さんと『ちょっと距離を置こう』と言ったのもそれ。何か変化を求めたいという気持ちもあります。1年やって、また大典さんと戻るかもしれないですけど」

 ―全米プロが8月から5月開催になるなど、大きく変わった19年の日程は。

 「いいんじゃないかと思うけど、日本に帰るタイミングがないな、という感じですね」

 ―10月には米ツアーのZOZOチャンピオンシップが日本で初開催される。

 「(出場)78人の中で日本人が10人くらい。残りはどういうメンツか分からないけど、楽しみ」

 ―19年もメジャー重視か。

 「ずっとそうですけど、今はそこだけじゃないと思っている。普通の試合でも優勝争いをしないと意味がないし、ここ1~2年は優勝争いをしていない。ボストン(18年9月のデルテクノロジーズ選手権最終日)で一瞬だけ首位に並びましたけど、優勝争いという感じではなかった。まずは優勝争いすることが大事」

 ―コーチを雇うことは。

 「考えていますよ。僕が頑固なので。話を聞いてくれる人を探しています」

 ―メジャー初制覇に時間がないと感じるか。

 「年に4回しかないですからね。でも五輪は4年に1回。その1回ミスしたら次は4年後。年に4回もチャンスがあると考えたら時間はあるのかな。勝てる時には勝てると思うし、勝てない時はずっと勝てないと思います」

 ―約1年半後には東京五輪が開催される。会場の埼玉・霞ケ関CCは17年11月に安倍晋三首相(64)、ドナルド・トランプ米大統領(72)とのゴルフ外交で回って以来行っていないか。

 「はい、行ってないです。(あの時は)僕、必要だったのかな、という感じでしたけどね(笑い)。でも、なかなかない経験だったので良かったな」

 ―東京五輪への思いは。

 「楽しみですよ。自分が出たい。今、世界ランクが28位まで下がったので、去年みたいな成績だと出られない可能性も出てくる。また頑張って上に行きたいと思っています。トップ10くらいまでには戻せていけたら」

 ―金メダルへの期待も強いが。

 「出られれば、その時に考えたい。出られたら誰にでもチャンスはありますからね」

 ◆ゴルフの東京五輪代表争い 来年6月下旬時点の世界ランクを基に算出され上位2人が選出。日本勢は同28位の松山を筆頭に2番手に小平智(46位)、3番手に今平周吾(53位)がつける。前回の16年リオ五輪では112年ぶりに五輪競技に復帰したが、松山の他、当時世界ランク1位のジェーソン・デー(オーストラリア)、ロリー・マキロイ(英国)ら複数の有力選手が出場辞退を表明。

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