18歳JKプロ山口すず夏、米ツアーデビュー4差10位発進 初日は藍さん&奈紗超え

スポーツ報知
米ツアーデビューした山口すず夏。4アンダーをマークして10位と好スタートを切った(大会提供)

◆欧州男子&米女子プロゴルフツアー ▽ISPSハンダ・ビック・オープン第1日(7日、オーストラリア・サーティンスビーチ・リンクス)

 女子高生プロの山口すず夏(18)=環境ステーション=が、鮮烈な米女子ツアー本格デビューを飾った。クリークCを回り6バーディー、1ダブルボギーの4アンダー、69をマーク。プロ初戦初日を首位と4打差の10位で滑り出した。米ツアー3勝の野村敏京(26)=Qセルズ=も5アンダーの5位と好発進。上原彩子(35)=モスバーガー=は1アンダーの53位。横峯さくら(33)=エプソン=は1オーバーの97位と出遅れた。

 相性のいい南半球で上々のプロデビューだ。山口はショット、パットがさえ、6バーディーを奪って笑顔でプロ初日を終えた。それでも「75点。もったいないところが3つ、4つあったので。しっかり決めきらないと優勝争いに絡めないと思っています」。大目標の20年東京五輪出場に向け、米ツアーでのプロ入りを志した18歳は決然と口にした。

 好調なアイアンショットでスコアを作った。パーオンを逃したのは2ホールだけ。2番で4メートルにつけてバーディー先行。8番は残り89ヤードから1メートル、10番も残り86ヤードから同じ58度ウェッジで3メートルにつけて伸ばした。11番でバンカーにつかまってダブルボギーも、15番は残り160ヤードから8アイアンで2・5メートルにつけてバーディーを奪い返した。「ダボの後に15番でバーディーを取った時は、これは入れないと予選で落ちる、と言い聞かせたら入ってくれた」と胸をなで下ろした。

 アマ時代は「天才少女」として注目を浴びた。15年6月、日本地区最終予選を突破し、全米女子オープンに14歳で日本人メジャー最年少出場(予選落ち)を果たした。昨年、オーストラリア・アマ選手権を日本人初制覇。さらに昨年の米ツアー、ISPSハンダ女子オーストラリアオープンも初日3位発進。報道陣からオーストラリアとの相性の良さを聞かれると「あまり気にしないでやっています」とほほ笑んだ。

 女子高生プロのさきがけ・宮里藍さんの米本格デビュー戦(暫定13位)、米ツアー2勝で同じ女子高生で米デビューした畑岡奈紗(50位)をも上回る初日好発進。デビュー戦優勝への期待も出てきたが「一日一日が勝負。気を抜かないで一打一打集中していきたい」と冷静にプロ生活を歩み出した。

 ◆山口 すず夏(やまぐち・すずか)2000年8月2日、神奈川・相模原市生まれ。18歳。7歳からゴルフを始め、17年全国高校選手権春季大会優勝。国内ツアーは17年ヨネックスレディスの9位が最高。米女子ツアーは昨年のISPSハンダ・オーストラリア女子オープンの57位が最高。東京・共立女子第二高3年。平均飛距離は250ヤード。得意クラブはパター。160センチ、55キロ。家族は祖母、両親、兄。

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