“黄金世代の伏兵”渋野日向子、日本人最速2戦目Vへ3差5位

スポーツ報知

◆女子プロゴルフツアー ヨコハマタイヤPRGRレディス第2日(16日、高知・土佐CC)

 1998年度生まれの“黄金世代”の伏兵が日本人最速優勝に挑む。ツアー2戦目の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が1イーグル、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算4アンダーで17位から5位へ浮上。最終日3打差逆転で初優勝ならば、宮里藍と佐伯三貴の4戦を更新する日本人ツアー最速試合数Vとなる。ともに初優勝を狙う大城さつき(29)=フリー=とぺ・ソンウ(25)=韓国=が7アンダーの首位。

 今年も黄金世代の新星が優勝戦線に絡んできた。最大の見せ場は12番パー4だ。渋野が残り76ヤードから58度のウェッジで放った第2打は、ピン手前15ヤードから転がってカップイン。会心のイーグルに大歓声が上がると「計算通りにいきました」と満面の笑みを浮かべた。

 昨年6月。初出場したレギュラーツアーでもホールインワンを決めて賞金600万円を稼いでおり、デビュー2戦連続のイーグルとなった。この日はツアー23勝の横峯と小祝と同組。昨季賞金ランク8位に入った同世代の小祝と「しゃべれていることがうれしい」と謙遜しつつも、2人のさくらの同組初対決の中、主役の座を奪ってみせた。

 今季は昨年の最終予選会40位の資格でレギュラーツアーに本格初参戦する。1月の種子島合宿で小技を磨いてきた。「(一緒に合宿した)大出瑞月先輩や、鈴木愛さんの動画を見て研究した」。最終日はその17年賞金女王・鈴木と同組での優勝争いだ。「パター勝負。せっかくのチャンスなので狙っていけたら」。ソフトボールでは最速95キロ右腕だった逸材が、ツアー日本人最速V記録更新に挑む。(榎本 友一)

 ◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年11月15日、岡山市生まれ。20歳。8歳でゴルフを始め、小学時代はスポーツ少年団でソフトボール選手だった。岡山作陽高を出て昨年7月、2度目の受験となったプロテストで合格。同12月の新人戦3位。昨年は下部のステップアップツアー16戦で予選通過し、7度のトップ10入り。平均飛距離は240ヤード。165センチ、62キロ。血液型AB。

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