【中山金杯】4歳馬セダブリランテス、戸崎と初笑いへ「十分な追い切りができた」

スポーツ報知
美浦・Wコースで追われたセダブリランテス(左)

◆中山金杯追い切り(3日、美浦トレセン)

 6日に開幕する2018年の中央競馬。年初恒例の東西金杯の追い切りが3日、美浦、栗東の両トレセンで行われた。中山金杯で重賞2勝目を狙う4歳馬、セダブリランテスは美浦のWコースで力強い動きを披露。年間リーディング奪回を狙う戸崎とのコンビで初笑いを目指す。

 セダブリランテスは、戸崎を背にWコースへ。5ハロンから、外アルタイル(6歳オープン)を4馬身追走。呼吸を合わせながら徐々にピッチを上げると、馬なりのまま、力強く脚を伸ばしていく。ラスト1ハロンで内から馬体を併せ、最後は1馬身先着。67秒2―13秒6に、「馬場が悪くて脚を取られるところもあったけど、十分な追い切りができた」と鞍上は納得の表情だ。

 今年飛躍を狙う4歳馬は、年長馬と初対戦となった前走のアルゼンチン共和国杯で3着。無傷の3連勝でラジオNIKKEI賞制覇のあと、秋は菊花賞を大目標にしていたが、右前脚のザ石で路線変更を余儀なくされた。4か月ぶりの復帰戦となった前走との比較から、手塚調教師は手応えを隠さない。「今回は強め強めの調整ができている。(初の)2000メートルも問題ない」と自信の表情だ。

 戸崎にとっても、気持ちが入る2018年だ。4年連続リーディングを狙った17年は171勝でルメール(199勝)に次ぐ2位。「18年は200勝が基準になるかもしれない。それくらい、ボーダーは上がっている。勝利を重ねて、重賞やG1の大きなレースも勝てるように。今年は特にリーディングを強く意識してやっていきたい」。普段はクールな37歳の言葉は自然と熱を帯びた。

 充実した一年へ。頂点を目指す人馬がJRA最初の重賞で最高のスタートを切る。(川上 大志)

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