ロンブー淳、一口馬主デビューへ!

スポーツ報知
一口馬主デビューを目指しているロンドンブーツ1号2号の田村淳

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(44)が“一口馬主デビュー”へ向けて本格的な準備を進めていることが10日、分かった。過疎化が進む北海道日高地方を盛り上げるべく、芸人の枠を越えて活躍する淳がひと肌脱ぐ。

 出資を予定している一口クラブは、昨年末から募集を開始したばかりの「ニューワールドレーシング」。数々の名馬を輩出してきた、北海道日高地方の活性化をコンセプトに掲げている新興クラブだ。現在は過疎化が進み、競馬業界でも苦戦を強いられている「サラブレッドのふるさと」の現状を知った淳が、復興と盛り上げに一役買う。

 出資への準備を進めているのは、総額8000万円(一口200万円)で募集されている「ユニバーサルの2016」(牡)。父ディープインパクト、祖母に98年オークス覇者のエリモエクセルを持つ良血馬で、栗東・矢作厩舎に入厩する。12年にはディープブリランテで日本ダービーを制覇している関西のトップステーブルだけに、来年のクラシック路線での活躍も大いに期待できる。

 淳はすでに同クラブの代表を務めるオーストラリア人のマイケル・タバート氏と対面済み。外国人ながら日高地方の浦河町に絶大な愛を抱き、熱意あふれる彼の姿勢に感銘を受けたという。5月3日に放送されるBSスカパー!「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」(隔週木曜夜10時)では、出資へ向けての動きが明らかになる予定。その後は自然に囲まれた北海道で愛馬との初対面シーンや、出資者全員の提案後に多数決で決められる命名作業の模様を放送していくプランもある。

 近年の競馬業界は有名人が関わるシーンが増えており、昨年引退したG1・7勝馬のキタサンブラックは歌手・北島三郎の持ち馬(名義は大野商事)として、世間の話題を席巻した。「馬主となって地方活性化」という淳の新たな挑戦が、競馬への注目度をさらに上げることになりそうだ。

 <主な有名人馬主>キタサンブラックは北島三郎の「まつり」の歌唱など競馬シーンを超えて取り上げられた。ほかでは、17年ドバイ・ターフなどG1・2勝のヴィブロス、同年ジャパンC制覇のシュヴァルグランなどを抱える“大魔神”佐々木主浩オーナーが有名。歌手の前川清のコイウタは07年ヴィクトリアマイルを制した。また、一口馬主としては、草野仁フリーアナウンサーがG1・6勝の女傑ブエナビスタ、俳優・宮川一郎太が03年皐月賞、日本ダービーの2冠馬ネオユニヴァースに出資。元プロ野球選手で野球評論家の山本昌さんは昨年の皐月賞馬アルアインの一口馬主だ。

 <◆ニューワールドレーシング> 昨年12月から初年度の募集を開始した新しいクラブ法人。14年オールエイジドS・豪G1の覇者ハナズゴールなどを所有した京都大学卒業のマイケル・タバート氏(43)が立ち上げた。苦戦が続く北海道日高地方の活性化をコンセプトに掲げている。

 <◆一口馬主> 馬主登録されたクラブ法人所属の競走馬に対して小口に分割された持ち分を通じて出資するシステム。馬主登録をされていない者が、投資によって馬主気分を味わえることで人気となっている。現在の競馬界ではクラブ所属馬が圧倒的な強さを誇っており、11年3冠馬オルフェーヴルを輩出した(有)サンデーレーシングなどが有名。

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