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【安田記念】モズアスコット、29年ぶり連闘V!平成元年の89年バンブーメモリーに続き、平成ラストも!

2018年6月4日6時0分  スポーツ報知
  • 連闘のモズアスコット(左)をG1初制覇に導いたルメールはガッツポーズ(右は2着のアエロリット)

 ◆第68回安田記念・G1(6月3日・芝1600メートル、東京競馬場、良)

 平成最後の第68回安田記念・G1は3日、東京競馬場で行われ、9番人気モズアスコットが、平成元年の89年バンブーメモリー以来となる29年ぶりの連闘での勝利を飾った。ルメールを背にした怪物フランケルの産駒は、重賞初制覇がG1初挑戦Vで、1分31秒3のタイレコードでの快走。3頭出しだった矢作芳人調教師(57)=栗東=は過去3度の2着を重ねて、延べ14頭目での春のマイル王の栄冠だった。

 大舞台で“怪物の遺伝子”が目覚めた。モズアスコットは、4角12番手から直線で内を突くと、前を行くスワーヴリチャードを目標にスパートをかけた。最後は内で粘るアエロリットを首差で競り落とし、初G1挑戦で見事に大仕事をやってのけた。

 父は14戦無敗のG1・10勝馬。ルメールは「フランケルの子ですから、ちょっとテンションは高いけど、今は経験を積んで乗りやすい。最後まですごい頑張ってくれた」と大興奮。異例の連闘でコースレコードタイ(12年安田記念ストロングリターン)となる1分31秒3の快勝劇はミラクルだった。

 レースまでの勝負手がはまった。安土城S(2着)からの連闘策。矢作調教師は「競馬を使っていなければ、安田記念までに状態を上げきれないかなというところもあった。連闘したから勝てたんじゃないかと思う」と胸を張った。登録段階の出走馬決定賞金順では除外対象だったが、回避馬が出たことで出走がかない、運が向き始めていた。

 1週前のレース後は疲労回復に努め、水曜日頃には精神的に落ち着いた。「火曜、水曜日にテンションが高かったら、連闘はできなかったと思う。この馬は(気持ちの)オンとオフがはっきりしていてやりやすかった」。安田記念で2着を3度も味わった矢作師の努力と執念が結実した。

 もともと体質が弱く、デビューは昨年の3歳6月と遅かったが、秋には4連勝でオープン入り。大器の片りんは見せていた。同じ産駒のソウルスターリングでG1・2勝を挙げたルメールは「フランケル産駒らしいと思うのは、末脚がよく伸びるだけではなく、最後まで長く脚が使えるところが強い」とスケールの大きさを認める。

 優先出走権を獲得した11月の米G1・ブリーダーズCマイル挑戦については、「検疫や輸送もあり慎重に見極めたい。どちらかというとその方(秋は国内)が高い」と矢作師は控えめ。それでも「これからの上昇度はすごいと思うし、もっと大きいところを取らせて、世界的な種馬にしたい」と青写真を描いている。(坂本 達洋)

 ◆モズアスコット 父フランケル、母インディア(父ヘネシー)。栗東・矢作芳人厩舎の牡4歳。米国・サマーウインドファームの生産。通算成績は11戦5勝。重賞初勝利。総収得賞金は2億2113万5000円。馬主は(株)キャピタル・システム。

 <キャピタル・システム北側代表、うれしいG1・2勝目>

 ○…馬主(株)キャピタル・システムは、昨年のエリザベス女王杯(モズカッチャン)に続くG1・2勝目。北側雅司代表は、息子の司さん(名義は株式会社グランプリ)が所有したグランプリボスが14年に鼻差の2着で敗れた雪辱を果たした。馬名は、そのグランプリボスが11年に挑戦した英国のセントジェームズパレスS(8着)が行われたアスコット競馬場が由来で、そのレースの勝ち馬がフランケル。米国のキーンランドセールで目をつけた馬で「主取りで誰も買わなかったけど、馬は良かったし、フランケル産駒が欲しかったんです」と明かしたこだわりが、最高の結果につながった。

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