【プロキオンS】兵庫所属のエイシンヴァラー古巣で再び一発だ!

スポーツ報知
3月の黒船賞を人気薄で制し、波乱を起こしたエイシンヴァラー(手前)

◆第23回プロキオンS・G3(7月8日・ダート1400メートル、中京競馬場)

 兵庫所属のエイシンヴァラーが1年2か月ぶりにJRAの舞台に帰ってくる。3月20日に高知で行われた交流G3の黒船賞。11頭立て9番人気という低評価に反発するかのような激走で7歳にして待望の重賞初制覇を飾った。この復活劇には元JRA馬の再生に定評のある新子(あたらし)雅司調教師(40)の手腕が大きい。

 JRAを抹消後、南関東を経て昨秋、兵庫・園田の厩舎にやってきた時にはひどい夏負けで立て直すのに時間がかかった。その経験をふまえ、レース間隔を空けて調整してきた。「追い切りの動きもよかった。前走(かきつばた記念4着)以上に動ける状態にあるので一発あるのでは」と新子師は強敵相手でも遜色ないとの見立てだ。

 黒船賞では前日輸送が奏功したこともあり、今度もレース前日の7日に中京競馬場へ入厩する予定。「ここで結果が出れば、東京盃(10月10日、大井)を使って、JBCスプリント(11月4日、京都)へ」。3年連続で兵庫のリーディングトレーナーに輝いている若き名調教師の頭の中ではすでに青写真が描かれている。古巣で再び番狂わせを起こすか。(蔵田 成樹)

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