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【こちら日高支局です・古谷剛彦】日本でも牝馬のクロスが注目される時代がきた

2018年7月11日7時0分  スポーツ報知

 昨年は1歳、当歳ともに売却額が86億円(金額は税別)を超え、過去最高を記録したセレクトセール。これ以上の結果が出ることはないと思われた中、1歳セッションは売却総額が96億7450万円、売却率は90.6%と記録を塗り替えた。当歳セッションは82億5750万円(約4億円減)と微減だったが、売却率は88.7%で2.3%増となった。

 ディープインパクトとキングカメハメハの2強ムードだった昨年までの流れとは一転し、ハーツクライの人気が想像以上に高かった。ディープ以上に馬格に恵まれる傾向にあり、ダートもこなせる利点など、色んな要因は考えられる。15年1歳で取引されたヨシダが、米G1を制したこともあってか、来場されていた海外バイヤーが、積極的にハーツクライ産駒を競っていた様子もあった。

 そして、ロードカナロアが昨年のセールで人気急上昇だったが、今年はジャスタウェイは1歳、当歳ともに1億円超えの馬を輩出した。初年度産駒が、早い時期に勝ち上がると、セレクトセールに好影響を与える流れは、今後も続くことは確実だ。ジャスタウェイ自身がハーツクライ産駒という点からも、今年のセールはハーツクライ時代の予兆と考えることもできる。

 ディープインパクトから他の種牡馬へシフトする購買関係者の声も耳にしたが、最高価格はどちらのセッションもディープインパクト産駒だった。驚くような高額馬は出なかったにせよ、リーディングサイアーの貫禄は見せた。キングカメハメハは、徐々に産駒頭数が減っている状況から希少価値があり、ロードカナロアやドゥラメンテといったキンカメの後継種牡馬から高額取引馬が出るなど、キンカメ人気は今年も健在だった。そして、スクリーンヒーローは、セール初の1億円ホースが1歳セッションから登場。後継種牡馬であるモーリスも、1億7000万円を始め、かなりの人気を誇った。

 サンデーサイレンスの最終世代が上場された03年までは、サンデー1強だった。ポスト・サンデーサイレンスを探す04年以降は、最高価格馬の父が目まぐるしく変わったが、ディープインパクト産駒の登場とともにディープ時代が到来。それと並行する形で、非サンデーサイレンス系種牡馬の大将格であるキングカメハメハへの人気も高まった。サンデーサイレンスの影響力は、今後も衰えることはない。

 また、アイムユアーズの2018(牡、父ドゥラメンテ)のダイナカールの4×4が注目されたように、牝馬のクロスが日本でも実現する時代が当たり前のようになってきたことが、血のロマンを感じさせる競馬の魅力でもある。海外では牝馬クロスを注目する人が多く、日本が育んて来た血の結晶であるドゥラメンテと、ダイナカールからつながる牝系の充実振りが、このような配合を実現させている。

 父系、母系ともに継承されることが当たり前のようになってきた日本の競馬は、いよいよ世界のトップを目指す存在になった。セレクトセールは、海外のバイヤーの注目度を含め、日本馬のレベルアップを強烈にアピールしている。(競馬ライター)

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