【函館記念 川上がコースを走った】「クッションのいい馬場」で感触は内、先行有利!機動力自慢のナイトオブナイツ、クラウンディバイダなどに追い風

スポーツ報知
函館競馬場の芝コースを走って、状態をチェックした川上記者

◆第54回函館記念・G3(7月15日・芝2000メートル、函館競馬場)

 サマー2000シリーズ第2戦、函館記念(15日)の出走馬が12日、確定した。G3の舞台となる函館競馬場の芝コースを川上大志記者が1周走破。洋芝の状態をチェックして、馬券攻略につながるポイントをコラム「走った」でつづった。

 1年ぶりの函館出張。ジョッキールームに入れば、久々に会う関西騎手から「太った?」「腹がやばい」の声を浴びた。昨年も滞在していた小崎騎手からは「馬場でも走ったらいいんじゃないですか? 去年は芝丈が短かったけど、今年は芝の密度が濃い。気持ちいいですよ」と。早速、JRAに“快諾”をもらい、今週から内柵が4メートル外に移動するBコースに変更となるターフへ足を踏み入れた。

 先週から雨が降り続き、11日が快晴で、12日は再び小雨。一歩目から青々とした洋芝がまとわりつくが、嫌な重さはない。池添騎手の言葉を借りれば、高速決着が相次いだ昨年と比べて「クッションのいい馬場」。水はけの良さも感じながらの1周(Bコース1651・8メートル)だ。仮柵の内は芝がはげて茶色になっており、コース変更の効果は歴然。2~3角の3・5メートルの上り坂が運動不足の体にこたえたが、何とか突破。勝負どころの3~4角にかけては仮柵まで芝が茂り、傷みはほぼカバーされている。262・1メートルの最後の直線は内から1、2頭分こそ芝がはげて、硬いところも散見されたが、想像以上にいい状態だ。

 週末は、再び天気予報に傘マークが並ぶが、それを考慮しても、この芝の状態なら内、先行有利か。コースを走り切るまではスズカデヴィアス、ブラックバゴなどの差し馬が気になっていたが、巴賞で器用な運びを体得したナイトオブナイツ、テンに速いクラウンディバイダなど機動力自慢に分があるとみた。(川上 大志)

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