【中京記念】グレーターロンドン7度目挑戦で重賞初制覇!1番人気の連敗18で止めた

スポーツ報知
豪脚を披露したグレーターロンドンが待望の重賞初制覇

◆第66回中京記念・G3(22日・芝1600メートル、中京競馬場、良)

 サマーマイルシリーズ開幕戦の第66回中京記念(芝1600メートル)はグレーターロンドンが1分32秒3のコースレコードで優勝。7度目の挑戦で重賞初制覇するとともに、同レースの1番人気馬の連敗を18でストップした。

 待望の初タイトルだ。中団後方の外で脚をためたグレーターロンドン。半マイル通過が45秒3の速い流れを味方に、直線で持ち味の末脚がうなった。グングン加速して大外から伸びると、余裕をもって、先に抜け出したロジクライをとらえた。

 昨年の安田記念で0秒1差4着と力は見せながら、過去6回の重賞挑戦では届かなかった。「あと少しの競馬が続いていたのでホッとしました。前走(京王杯SC4着)で1400メートルを使っていたぶん、行き脚がつき、流れに乗れました。スパッと決めてくれて良かったです」。3/4馬身差の着差以上の内容で、従来のレコードを0秒4更新。自身2年ぶりの夏の中京参戦で、レース18連敗中だった1番人気の重圧をはね返した田辺は爽快な表情で汗を拭った。

 大竹調教師は安どの笑みだ。「この年(6歳夏)で初めての遠征競馬。暑さも決していいとはいえないと思うが、ようやくいろんなことを試せるようになりました」。確かな成長がたぐり寄せた勝利に強くうなずいた。

 今後は未定だが「もともと暑さに弱い」(大竹師)とサマーマイルシリーズ制覇には消極的。秋に控えるG1がターゲットだ。「まだキャリア(15戦)が少なく、伸びしろがある」。大竹師が飛躍を期待すれば、主戦の田辺も「大きな舞台で活躍してくれることを期待したい」と自信をにじませる。遅れてきた6歳馬が、混戦のマイル界制圧に乗り出す。(宮崎 尚行)

 ◆グレーターロンドン 父ディープインパクト、母ロンドンブリッジ(父ドクターデヴィアス)。美浦・大竹正博厩舎所属の牡6歳。北海道日高町・下河辺牧場の生産。通算15戦7勝。重賞は初勝利。総収得賞金は1億6779万4000円。馬主は窪田芳郎氏。

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