異次元のバネを持つアルママ、札幌開幕週でデビュー!柴田大「今までに乗ったことがない」

スポーツ報知
母ホエールキャプチャと同じ芦毛のアルママ

 例年、素質馬がデビューする札幌開催で今年も話題の良血馬が新馬戦に登場する。初日28日の5R(芝1500メートル)は、ホエールキャプチャの初子となるオルフェーヴル産駒のアルママ(牡、美浦・畠山厩舎)がスタンバイ。

 注目の良血が開幕週でベールを脱ぐ。28日の札幌5R(芝1500メートル)で初陣を迎えるアルママ。父は初年度からG1馬を輩出したオルフェーヴル、母は12年ヴィクトリアマイル覇者のホエールキャプチャという国内屈指の血統背景を持つ。

 16年セレクトセールの当歳セリで、マイネル軍団の総帥・岡田繁幸氏が落札。「ステイゴールド系の素晴らしい筋肉」とほれ込み、1億7000万円を投入したほどだ。12日の初追い切りは自らが函館競馬場まで足を運び、「これは次元が違う」とニヤリ。初子で430キロと小柄だが、夢と上質のバネがぎっしり詰まっている。

 1週前追いは函館・Wコースで5ハロン68秒2―13秒2。併せた相手を4馬身も突き放した走りに、柴田大も舌を巻いた。「全身を使うような感じなんですよね。弾むんですよ。グーンと行く、とでも言うんでしょうか」と鞍上にしか分からない感覚を伝えながら、目を丸くしてポロリ。「今までに乗ったことがない、そんな走りです」。喜びよりも戸惑い。その姿が常識の超越を伝えてくる。

 来年の英ダービー・G1にも登録済み。国内にとどまらず、世界へ羽ばたくシーンも期待できるだろう。馬名の由来は「あるがまま」。圧倒的な能力は疑いようがなく、自然の流れに沿えばきっと扉は開けてくる。(豊島 俊介)

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