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【モレイラ騎手 インタビュー】JRA受験は強い日本愛から!「キャリアの最終章は日本で迎えたい」

2018年8月4日6時0分  スポーツ報知
  • ブラジル時代から日本に対する関心が強かったモレイラ。JRA通年免許取得への意気込みを示した

 JRAの通年騎手免許取得を目指すジョアン・モレイラ騎手(34)は、短期免許で来日した先週、土日で7勝を挙げる活躍を見せた。トップジョッキーとしての地位を築いた香港での退路を断って、日本行きを決断した背景や意気込みなどを、香港競馬に精通するフリーライターの土屋真光氏が聞いた。

 ―来日して1週間が経過しました。最初の土日で7勝、さらに1日には大井でも勝ちました。

 「いい馬に乗せてもらえて、いいスタートが切れました。地方競馬ももっとたくさんのコースで乗ってみたいですね」

 ―昨季は香港でリーディング2位でした。

 「リーディングを逃したことは残念ですが、134勝を挙げられたことについては良かったと思います。香港でシーズン100勝以上というのは大変なことです」

 ―今回、香港の免許を更新せず、日本の通年免許に挑戦するという報道がありました。

 「はい。今回の私の決断が多くの人を驚かせたことは認識しています。自分では100%納得しての意思表明だったのですが、それをこうしてきちんと言葉にするには少し時間が必要でした」

 ―香港に残る、欧米に挑戦する、という選択肢が他にもあるなか、なぜ日本への挑戦を選んだんですか?

 「ここ何年か、幸運なサポートもあって日本の競馬やトップホースに乗る機会に恵まれ、国際的に素晴らしい結果も出すことができました。JRAのレース運営は素晴らしく、今や特に日本の中距離馬は世界トップクラスです。ですが、理由はそれだけではありません。確かに、私には日本以外の選択肢も持っていましたが、そもそも、私は日本という国そのものに強い関心を持っていました。というのも、ブラジルには多くの日系人が住んでいて、日本文化をよく見かけることがあったんです。サンパウロでも“ジャパンカップ”というレースがあって、何度か騎乗することもありましたし、当日は日本の踊りや伝統的なイベントも催されて、それに触れることができました。それ以来、日本についてもっと探検し、本当に尊敬する日本の文化についてもっと学びたいと思っていたんです。このことはずっと自分の心の中に残っていました。日本の競馬に乗りたいということだけではなく、競馬にも、日本のコミュニティー全体にも、自分の経験を伝え、自分の活動でいい影響をもたらしたいという願いもあります」

 ―今年で35歳。このタイミングになったのはなぜでしょうか。

 「強い気力、体力が維持できている限り騎乗を続けるつもりなので、自分ではいつジョッキーとして引退となるのか分かりません。ただ、私のプランでは、日本が私の国際的なジョッキーとしてのキャリアの最終段階になります。そう考えると、今が適切な時期です」

 ―免許試験の要綱が正式に発表されました。どのような計画で試験に向かいますか。

 「かなりハードに勉強しなくてはなりません。試験が非常に難しいことは知っていますが、現時点では合格に向けてベストを尽くすだけです。まずは1次試験に合格するために、約2か月間、毎日何時間も勉強します。並行して日本語レッスンも受ける予定ですが、本腰を入れるのは1次試験のあと。できるだけ多くの日本語を覚えるよう努力するだけです」

 ―ブラジルからシンガポールに移籍した際、3か月でネイティブ級の英語を話せるようになったと聞いています。

 「その時も一生懸命でした。この経験が勉強の際に役立つことを願っています」

 ―考えたくない話ですが、万一、試験に不合格だった場合、合格するまで挑戦を続けますか。

 「今は合格することだけを考えて、可能な限り最高な状態で試験を迎えたいので、その場合について考える時間もありません。今は合格するために努力するだけです。日本への思い入れはとても強く、キャリアの最終章は日本で迎えたいと考えているのは確かです」

 ―騎乗したい馬、勝ちたいレースなどがあれば聞かせてください。

 「具体的な名前はさておき、日本には世界最高レベルの競走馬が何頭もいますし、騎手ならば誰でもそういう馬にはもちろん乗りたいと思うはず。そうした馬で、日本の大レースはもちろん、世界中の大きな国際レースで騎乗して勝つことが夢です。そのためには、調教師やオーナーのサポートや協力が欠かせません。もちろん、それだけではなく、日本で騎乗することそのものを楽しみたいと考えています」

 ◆ジョアン・モレイラ(Joao Moreira)1983年9月26日、ブラジル生まれ。00年に母国で騎手免許を取得し、シンガポールでの騎乗を経て、13年に香港へ移籍。14/15から16/17年シーズンまで3季連続でリーディング。16年から3年連続で短期免許を取得して来日し、3日現在でJRA147戦45勝。16年チャンピオンズマイル(モーリス)、香港ヴァーズ(サトノクラウン)、17年ドバイ・ターフ(ヴィブロス)、クイーンエリザベス2世C(ネオリアリズム)と、日本馬で国際G1を4勝。165センチ、53キロ。

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