【関屋記念 杉原に聞く】藤沢和厩舎ゆかりの血統チェッキーノで重賞初制覇狙う

スポーツ報知
チェッキーノ(手前)は追い切りで杉原を背に上々の動きを披露

◆第53回関屋記念・G3(8月12日・芝1600メートル、新潟競馬場)

 サマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念(12日、新潟)の出走馬が9日、決まった。一昨年のオークス2着馬チェッキーノは、長期休養明け2戦目で2年4か月ぶりの勝利を目指す。前走から手綱を任されているのは、藤沢和厩舎に所属する杉原誠人騎手(25)。デビュー8年目の若手が自身の重賞初制覇で、厩舎ゆかりの血統を夏の新潟で復活に導くか。今の思いを聞いた。

 ―16年オークス2着馬のチェッキーノで関屋記念に参戦します。

 「藤沢和厩舎ゆかりの血統ですね。この血統には普段から調教で乗せていただいていますが、重賞で乗るのは初めてです」

 ―母ハッピーパスの子はデビューした7頭がいずれも2勝以上を挙げています。

 「それぞれタイプは違いますが、総じて運動神経がいい。なかでもコディーノは忘れられません」

 ―2歳時(12年)に重賞2勝、クラシックでも人気を集めました。

 「芝での追い切りは衝撃的でした。変な表現ですが、前と後ろが分かれてしまうんじゃないか。それくらい脚の運びが力強くて。あの調教を超える馬はまだいないですね」

 ―本音を言えば、レースでも乗ってみたかったですか?

 「騎手ですから当然です。ただ、あれだけの馬に乗せていただけるのは本当に難しいこと。それでも調教から学んだことも多く、今の僕にとってひとつのスキルとなっています」

 ―そのコディーノの全妹、チェッキーノとコンビを組めるのはうれしいですね。

 「なかなかこういう機会には恵まれない。感謝しかありません」

 ―11年のデビューから藤沢和厩舎に所属しています

 「(藤沢和調教師からは)昔から『外を回すな、馬を真っすぐ走らせろ、必要以上にムチを使うな』と言われてきました。何十年も馬を見てきた方。勉強になることばかりです」

 ―恩返しできればいいですね。

 「2年ぶりの米子S(7着)を叩いて上積みはあります。復活へ導けるよう、頑張ります」(聞き手・豊島 俊介)

 ◆杉原 誠人(すぎはら・まこと)1992年10月31日、埼玉県生まれの25歳。11年3月デビューで、当初から藤沢和厩舎に所属。同期は横山和、嶋田、藤懸、森一。JRA通算93勝。家族は妻と先月誕生したばかりの1男。164.5センチ、51キロ。血液型B。

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